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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

初恋23



ユノとチャンミンはまるでテホの両親のようだった

男気のある父と、清廉で聡明な母

そう思うと、テホは嬉しくなった


いつも自分を守ろうとする兄と
自分を導いてくれる先生と

そんな2人に見守られ、試験を受けられることが
とても幸せだと感じだ

愛されることでパワーを得た人間はとても強い


ユノとチャンミンはその日カフェにいた

今日は土曜日でテホの試験の発表

あと1時間もあるというのに

2人は早々に学校に着いてしまい、
こうやって、イライラしながらカフェにいた


「こんなことなら、ウチの学校の合格発表を手伝ってればよかった」

「なんでだよ、せっかく休みなのに」

「だって、あとどれくらいこうやっていればいいの?
もう心臓に悪いよ」

それくらい、チャンミンにとっても
テホの合格はまるで自分のことのように真剣だった

「で、肝心のテホはどこにいるんだよ」

「もうすぐここへ来るよ。
なんだかさ、すごい自信あるみたいで。
もしダメだった時のことを考えると忍びないよ」

「そんな!ダメだった時のことなんて考えんなよ。
本人が自信あるならいいじゃねぇか」

「だけど…そんな簡単にいくような話じゃないよ」


そして、テホがカフェに入って来た

「テホくん!こっち!」

チャンミンが合図をする

2人のまるで本当の両親のような心配ぶりをよそに
テホは至って明るくスッキリとしている

「テホ!お前さ、もしダメだっとしても
凹んだりする必要ないんだからな?」

「なっ!自分こそ、なんてこと言うの!」

チャンミンがびっくりして、ユノをたしなめた


「僕ね…」

テホが2人を前に静かに話し出す


「ヒョンと先生に力になってもらって
ここまでがんばってこれた」


「テホくん…」


「それにとても楽しかった
図書館通いがなくなると思うと、受験生生活が惜しくてたまらないよ」

「………」

「2人にはほんとうに感謝してる
おかげで試験も全力でがんばれた。
結果はどうであれ、僕は大満足なんだ」


「おまえ…」

チャンミンはすでにグズグズに泣いていて
ユノは言葉に詰まってしまった


「さぁ、そろそろ発表だから、行こ!」

「おぅ、さぁ行くぞ」

そう勢いよく立ち上がったユノだけれど
チャンミンは感動して座ったまま泣いていた

ユノがそれを優しくなだめている。

テホはそんな2人を見ながら
この2人が自分の両親だったらいいのにと
心から思った


合格発表の時間が迫り
校庭には、たくさんの生徒や、その両親が集まって来た


いよいよ発表だ


係の生徒たちが、慌ただしく掲示板を用意して、
白く覆われた紙を一気に剥がした


ユノもチャンミンも、前に乗り出して
その番号を探した


「あった!!!」


テホの番号が

しっかりと大きく

しかも、招待生として!



まだまだ寒い冬の日だったけれど

太陽は少しずつ春に向かって
輝きを増していた

そんな明るい日差しの下で

ユノとチャンミンとテホが

ほんとうの家族のように
お互いを抱きしめあって喜びの涙を流していた


そんな風に、お互いの絆が深まるにつれて
ユノとチャンミンはまた別の想いにとらわれていた

2人の愛し合う行為は
お互い人には見せない自分を見せ合って
相手のために尽くすというものだったけれど

やっぱり
2人はひとつになりたかった

どちらからともなく
それぞれでいろんな事を調べていた

その決心がつくとかどうか
自問自答しながら、2人は変わらず一緒に過ごしていた。

ユノはチャンミンに負担がかかったり
どちらかがツライ思いをすることに反対だった

チャンミンも本や漫画で調べたその行為には
恐怖しか感じなかった

でも

それでも


チャンミンは今日も、お互いが精を吐き出す行為に
心底満足ができずに、ユノのベッドで寝転がっていた

スナックのママがいない間のつかの間の時間
チャンミンの母が仕事から帰るまでのつかの間の時間


2人はひとつになるのが自然だと思えるようになって、
相手を欲しいと思った

もう、気持ちはひとつだ

でもそれだけでは物足りなかった







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