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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

初恋18



クラスごとにバスに乗り、海辺へとみんなで行く

たった一泊だけれど、ワイワイとみんなは楽しそうだ。


「おーい、チャンミン!」

項垂れているチャンミンをキュヒョンとミノが出迎えた

「あ!久しぶり!」

「夏休みなにやってた?」

そうだ!僕にはこいつらがいるし。
このメンバーでこの2日間は楽しく過ごそう


チャンミンは少しテンションが上がってきた

キュヒョンがニヤニヤしている

「元気かー?
スジンとは上手く行ってんのか?」

「別れたよ、先週かな?」

「えっ?!」

キュヒョンとミノが固まった

「いいのいいの、別に落ち込んでないから」

「そ、そうなのか?」

「うん、そのことでは特にね」

「ん?何か他で落ち込むことでもあったのか?」

「いや、そういうわけじゃないけどさ」

いろいろあったけど…
まさか、誰にも言えない

「そっか、ま、この2日間は楽しもう!」


集合時間が近づいて、ゾロゾロと生徒が校庭に集まってきた。


ギリギリの時間になって、
ユノが仲間たちと校庭に入ってきた。

チャンミンが、見たくなかった光景がそこにあった。

ユノの腕に小柄で派手目な女の子が
ぶら下がるようにくっ付いている。

あの子が…彼女か…

彼女はなんだかんだとユノにちょっかいを出していたけれど、ユノは好きにさせている感じだった。

やっぱり…キツイな

チャンミンは顔は笑っていたけれど
心は泣きそうだった。



ユノが辺りを見回すと、チャンミンの姿が目に入った

ずっと気になっていたチャンミン

そのチャンミンはミノとキュヒョンと一緒にいる

何が楽しいのか、あのメンバーだとニコニコと可愛いチャンミンだ。

もう関係ないか…

ユノは自分の腕にぶら下がるミナが鬱陶しくなってきた。

「もう、お前はあっちだろ?
バスはクラス別なんだよ」

「じゃあさー今夜の花火楽しみにしてるからねー」

ミナは制服に似合わない濃いメイクで
ニッコリと笑った

ユノはA組のバスにドンヘと乗り込んだ。

後ろの方にチャンミンがキュヒョンたちと乗っている

ユノがバスの窓から外を見ると
スジンがアメフトのキャプテン、ホドンに縋るようにして、立っているのが見えた

「は?」

思わず、ユノは変な声をだした。

スジンは別のクラスのホドンとバスが別で
別れを惜しむような甘えた表情だ。

「なんだよ、チャンミンがいるのに
元カレとあんな風に…」


ドンへがユノを振り返った

「え?知らなかったのか?
フラれたんだよ、チャンミン」

「えっ?!」

「ああ」

「フラれた??」

「スジンがホドンに寝返ったんだよ」

「復帰して、全国大会出るからか?」

「そうだろ、きっと」

「ったく、どこまで男をバカにしたら気がすむんだよ」

「元々そういう女だよ。
男のステータスが自分のステータスなんだよ」

「なんなんだよ、で、チャンミンはバカにされてんのになんであんなにヘラヘラ笑ってんだ」

「さあ、それはどうだか…」

ユノが一人でイライラしているのを見て
ドンへが苦笑していた。


その日は地引網や、浜焼きなどみんなで楽しい時間を過ごした。

ユノとチャンミンはお互い話すことはなかったけれど
その存在が気になって仕方なかった。

どちらかがチラリと見れば、
どちらかがサッと視線を逸らす

無意識の行動は気持ちを隠せない


夕方になり、宿へ行って小さな花火大会の準備をみんなでした。
その日は偶然に地元で大きな花火大会があるようで、
それを見ながら自分たちもちょこっと花火をしよう、
という話だ。

カップルになっている生徒たちは、この夜の自由時間を何より楽しみにしているようだ。

「チャンミンも今夜は抜け出す予定だったのにな」

キュヒョンがさみしそうにつぶやいた

「うーん、でも別にこうやってみんなで花火しているほうがいいかな。」

「そういえば、ミノは彼女と抜け出さないのか?」

「実はさ・・・僕もフラれた・・・」

「なんだ、そうだったのか。じゃあ僕たち3人で花火楽しも!」

「チャンミンは本当にへこんでないんだな」

「だって仕方ないし。僕そんなに面白くないしね」

チャンミンはなんてことないように笑った。

花火をしにみんなで浜辺に行く

カップルの子たちはすでにこのあたりから
みんなとは別行動だった。

ミナがユノを誘いに来るのがチャンミンの視界に入る

やっぱり…つらいな…


ミナがユノの腕を引っ張って連れて行こうとしている

連れて行かないでよ…
いくら彼女だからって…ユノを独占する権利があるの?
そりゃ、あるか…彼女だもん

ふと見れば、みんなは花火をもらいに海の家に向かって走っていく

チャンミンは一人のんびりと
砂浜を散歩した

暗い海に白いさざ波が立つのが見える
潮の香りの夜風がチャンミンの髪を重くなびかせる

ふと目の前にスジンとホドンが腕を組んで歩いているのが見えた。

なんか、お似合いだな。
スジンもホドンも戻るべき相手に戻ったのかもね

そんな風に2人を好意的にみる姿が

どうやらユノの目にはさみしそうに映ったらしい…

突然、目の前のホドンとスジンにユノが突っかかってきた

え???

「お前さ、男を馬鹿にすんのもいい加減にしろよ」

ユノがスジンに詰め寄り
その間にスジンを守るようにホドンが立ちはだかった

「ホドン、てめえも馬鹿にされてんだぞ?」

「ユノには関係ないだろ」

「知ってんのか?人気の転校生だからって
チャンミンをたぶらかしたんだぜ?」

「人聞きの悪いこと言わないでよ
チャンミンなんて、最初からなんでもないわよ」

は??

チャンミンはポカンと口を開けてそこにいるスジンを見た。

スジンがチャンミンの姿に気づき、ハッとした

「ホドン、この女がまだわかんねえか!」

「うるさい!ユノには関係ねえって言ってんだろ」

体の大きなホドンがユノを突き飛ばした。

さすがのユノもアメフトのキャプテンであるホドンにつきとばされてはたまらない

ユノは砂浜に飛ばされるように転がった

「ユノ!!」

チャンミンが思わず駆け寄った

「チャンミンだっけ?ちょっとスジンに優しくされたからってのぼせたか?
お前なんか最初から相手にしてないんだよ」

ホドンがチャンミンに詰め寄り
そのTシャツの首元をつかみ上げた

「チャンミンにのぼせ上ってたのはスジンだろうが!」

砂だらけのユノがホドンに向かっていった

「なんだとっ!!」

怒ったホドンが今度はユノをつかみ上げて
大きくふりかぶりユノを殴った

!!!!

打ち寄せる砂浜の波に思いきり突き落とされたユノ

「ユノっ!!」

ホドンを振り返ったチャンミンの目に怒りがあふれた





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