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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

初恋 11


学校に行くのが、楽しい

あの笑顔に会えるのが、嬉しい


「おはよう、ユノ」

「おぅ」


そんなさりげない会話

上手く笑えてるかな?と気になるチャンミンと
気の利いた挨拶ができない自分にがっかりするユノ

そんな2人だった。


チャンミンは放課後にテホに勉強を教え
ユノはバイトに精を出した

ほのかに芽生えた自分の気持ちに気付きながらも
それを恋だとか、そんな風には考えてない2人だった。

認めるわけにはいかない自分の気持ち

だって、あり得ない。
同性に恋心を抱くなんて

いくらその容姿に見惚れ、その笑顔に心が温かくなったとしても、
早く明日になって、会いたいと心が焦っても

これは恋とか、そんなんじゃない。


それでも、相手を思う気持ち
そして、その為に生まれる少しおかしな行動に
自分を止められない2人。


チャンミンとテホが勉強を終え、
2人で図書館から出て来ると

併設された公園のベンチにユノが座っていた。

黒いタンクにクロプト丈のジーンズ
革のサンダル

陽に焼けた肌があらわになって
健康的な色気を放つユノにチャンミンの鼓動が速くなる

ユノの細くスッキリとした足首が筋張った足の甲へと続く。

男の足にドキドキする自分に戸惑うチャンミン

テホだけが無邪気だ。

「ヒョン!どうしたの?こんなところで」

「えっと…」

「?」

「迎えに来た」

「僕を迎えに来たの???」

「あー…そうだよ!おかしいか。」

「バイトは?」

「月曜だから定休日」

「いつもゲームセンターとか行ってるでしょう?
月曜日は」

「そうだけどさ…」

「迎えにって…」

「いや、あれだよ、勉強どうなのかなって」

「は??」

「えっと…なんだよ、おかしいかよ」

ユノはイライラして立ち上がった。

「じゃあ、僕とユノとでテホ君を送って行こうよ、ね?」

チャンミンがなぜか縋るような瞳でユノに言う

だって、ユノと少しでも一緒にいたい


「お、おぅ」

「???????」

「行こっか、テホくん」

「2人して僕を送ってくれるってこと???」

「いいじゃねぇか、お前中学生なんだから
俺たちにも責任があるんだよ」

「僕もさ、テホくんを1人で帰すことを気になっていたんだ」

「ふうん」


3人で連れ立って公園を歩く

ユノとチャンミンはほとんど会話をしない

違和感たっぷりな状況をテホは不思議で仕方なかったけれど、でも大好きな2人といられることはとてもいい。

やがて、テホを真ん中に少しずつ会話が成り立っていった。

ユノの小さい頃の武勇伝や、泣き虫だったテホの話にチャンミンが笑い
普段の学校のユノの様子にテホが呆れる

ユノはチャンミンが体育祭でいかに頑張ってたかを熱く語り出し、チャンミンはなんとも言えない気持ちになってニヤケて下を向いていた。

やがてテホの家の前まで来た

「ユノは自分の家でもあるんでしょう?
挨拶とかしなくていいの?」

「いいのいいの、じゃあな、テホ
勉強がんばれ」

「うん!ヒョン、先生、またね」


手を振るテホを見送る

「先生だってよ、お前のこと」

「一応ね、教える身だから」

2人で元来た道を戻って行く


ここからは…2人きりだ

その事を急に意識して、お互いに緊張が走る

何を話したらいいんだろう

「チャンミン…」

「な、なに?」

「あー…いつもさ、あの」

「ん?」

「キュヒョンたちと…何喋ってんの?」

「え?キュヒョンたち?」

「ああ、なんかいつもゲラゲラ笑ってんじゃん」

「何って…ゲームの話とか…
あ、ユノはドンへたちと何話してるの?」

「え?俺?」

「うん」

「くだらない話…どうでもいいような」

「女の子の話とか…してるよね」

「まぁ、そうだな、する時もあるかな」

「……」

「あ!だけどさ、俺、俺は女はいないぜ」

「…別に…いいけど」

「…アハハ…だよな」

「ユノ、モテるのにね」

「どうだか。でもこう、パッとしたのがいねぇ」

「なにそれ?理想が高すぎるんじゃないの?」

「違うよ、なんかみんなさ、化粧とかしてて。
髪とかメッチャ気にするじゃん」

「うん」

「なんか、こう、自分を良く見せようとして必死なのが
見えるとさ…萎えるね」

「それはさ、ユノに好かれようとしてしてるんだから
可愛いんじゃないかな。」

「お前はそう思うのか?
そういう女が好き?」

「いや、わかんないけど
僕は、女の子と付き合ったことないから。
でも一般的にそう思われてるんじゃないの?」

「そのままでも、何もしなくてもキレイで
それを自分でわかってないっていうのにグッとくるね、
俺としては」

「そんなコいないよぉー」

チャンミンはゲラゲラと笑った

その楽しそうな笑顔に魅入られるユノ

「いるさ」

「そう?」

「自分がメチャクチャ綺麗だけど、それをわかっていないってコ」

「化粧とかしてないってこと?」

「オンナとは限らない」

「?」

「いや、なんでもない…」

「……ユノの身近に…そういう子がいるんだ」

「………俺の?」

「あは、別に、うん、ユノならそういう子がいても
おかしくないよ、うん」

自分でそう言いながら
静かに凹んでいくのがわかるチャンミンだった






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