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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

続・ひだまりの匂い(13)

〜〜ユノside〜〜


ヒチョリヒョンが朝から忙しそうだ


この店がネットのクチコミで話題だってことで、今日は地元情報誌の取材があるらしい。


朝から店の徹底掃除が行われ

俺とスヒョクとチャンミンは揃いの白い調理服に長いエプロン。
そんな格好をさせられている。

シェフじゃなくて
チキン揚げてる俺なんだけど

でも、チャンミンもスヒョクもよく似合っている

2人とも韓国人離れした顔立ちだから
このチキン屋がヨーロッパのカフェになったようだ。


フロアのホジンとテミナは白いシャツにチノパン
そして短めのカフェエプロン

若さが引き立って爽やかだ。

ホジンはヒチョリヒョンからメガネをとるように
いわれ、今、ほとんど何も見えない状態だ。

メガネをとると、かなりのイケメンなホジン。
なんでコンタクトにしないかなぁ

ま、そこがホジンのいいところなのかもしれないけれど。


そこへナレが半泣きで俺のところへ来た。

「オッパ!ひどいのよ!
ナレは今日の取材に参加しちゃダメだって!」

「え?なんで?」

「知らない!ヒチョルさんがダメだって」

「ユノさん、ヒチョルさんに言ってください
ナレちゃんかわいそうですよ」

たしかにそりゃないだろう
チャンミンの言うように可哀想すぎる


「ヒチョリヒョン、ナレもいつも頑張ってくれてる
仲間なんだぜ?
なんでナレだけ外すんだよ、かわいそうだろ」


ヒチョリヒョンはため息をついた

「おめーらはなんにもわかってないな
自分たちのその格好を鏡で見てこい」

「なんだよ、変か?」

「変てさ、お前…ああ、もういい」


ヒチョリヒョンはナレに何か耳打ちした

ナレは俺たちを一瞥して
納得したように大きく頷いた。

「オッパ、私、キケンな目に会いたくないから
やっぱり取材はいいや
でも、様子はみさせてね」

「キケン?」


「そう、オッパ達よく見たら
私、一緒に働いてます、なんてヤバくて言えない」

「なんだよ、失礼なやつだな
俺たちと働いてるのがヤバイって」


そして、取材がはじまった

なにかインタビューされるのかと思い
いろんな質問を想定して挑んだのに

ほとんどが写真撮影だった。


俺がチキンを揚げてる姿なんて
絵になるのか?

「ユンホさん、そこで笑って」

バカみたいにニヤケてチキンを揚げてる俺。

店の売り上げが落ちないか心配だ。


撮影風景をチャンミンが見ている

なぜか機嫌が悪い


「チャンミン、どうした?」

「僕、やっぱり取材ってどうなのかなって思い始めてきました」

「どしたの?今朝からすげぇ乗り気だったじゃん」

「そうなんですけど…」

「だから俺、嫌だって言っただろ?
お前がはしゃいでるから、仕方なく乗ったんだぜ?」


「ユノさん、カッコよすぎなんですよ!」

「は?俺はお前らと同じ服でメッチャ劣等感だよ」

「何が劣等感なんだか…
これで店にまたあなたのファンが溢れるんです」

「それはお前達のファンだろ?
ニヤケながら揚げるチキンなんて美味くなさそうだ」

ヒチョリヒョンを中心に、腕組みをした俺たちが囲む

激しく笑顔を要求され、顔がつりそうだ。

そんな全体写真を撮って、やっと撮影、じゃない取材が終わった。


「あー早く顔洗わせてくれ」

なんだか目の周りにアイラインなどいろいろと施されてる
なんで食品扱う俺にメイクするかなー

洗面所まで来ると、後ろからチャンミンも来た

「ユノさん、メイク落としちゃうの?」

「ああ、気持ち悪い」

「その前に、もう一度よく見せて」

チャンミンは俺の頬を両手で包むと
まじまじと俺の顔を見つめた。

「ユノさん、アイラインがすごく似合うね…」

うっとりしてるチャンミンも
うっすらとアイシャドウの入った目元が
色っぽくてたまらない。

「チャンミンも、すっげぇキレイ」

チャンミンはそのまま俺の顔を引き寄せ
軽くキスをしてきた。


フフッと笑うチャンミンが可愛すぎて
どうにかなりそうだ


俺はチャンミンの後頭部を抱えて抱きしめ
深く口付けた。


誰かに見られたって構わない。

こんなとこでも見せておかないと
誰がかっさらっていくかわかんないし



それからしばらくして、
その情報誌が売り出されると

店は空前の忙しさとなった。

俺は、厨房で料理しながら
しょっちゅうフロアに呼び出され

チャンミンやスヒョク、気づくとみんな
お客と一緒にカメラに収まる光景が繰り広げられている。

なんの騒ぎなんだか
仕事以外のところで酷く疲れる

チャンミンも毎日午後に帰宅するわけにもいかず
疲れないか心配だ。


ナレが事務所に顔を出した

「オッパ、店にお客さんきてるよ」

「またか」

「ううん、スーツ着た男の人
名乗らないの」

男の客に呼ばれることも、珍しくないこの数日

やれやれと思い、店に出ると


その姿に俺は固まった



「ヒョン?………」


「ユノ…」


店の片隅でひとり
優しく微笑むのはなんと義兄だった

ヒョンは立ち上がり、俺を見つめた


変わらない、落ち着いた優しい笑顔

大好きだったヒョンがそこにいた。


「どうして…」


「探してた…ずっと探してたんだよ」

「でも…」

「情報誌でここを見たんだ。
あーやっと探し出せた」


思わず、俺はヒョンの首に抱きついた


遠くで客と写真を撮っていたチャンミンが
不思議そうにこっちを見てる


「ユノ、元気にしてたか?」

「この通り」

「すごいなぁ、やっぱりユノは」

「ヒョンは元気だった?」

「なんとかやってるよ。
でも、前より会社は縮小になった…
ユノが社長なら違っていたと思うよ」

「ヒョン…」

「でもさ、自由にやってる
もう義父さんの言いなりはやめたんだよ」

「…」

「いろいろと悪かった
俺はほんとに子供で、弟のお前にすがったりして
兄としてダメなやつだった」

「そんなことないよ」

「本当にごめん」

「ヒョン、俺はヒョンが大好きだったんだよ」

「お前は大好きな人間のために
いっつも犠牲になる」

「犠牲だなんて、思わないさ」

「だってさ…」

俺はチャンミンを呼んだ


ずっと俺とヒョンを気にしていたチャンミンは
飛んできた

「ユノさん…」

不安そうな顔が可愛いチャンミン


「ヒョン、俺の大事な人」

「えっ?!」

「ユノさん!」


「チャンミンっていうんだ
籍も入れたんだよ。
こっちは俺の義兄さんだ」

「え?お兄さん?!」

チャンミンとヒョンはお互い照れながら
挨拶をした。


ずっとわだかまっていた心が解れた

なんだかんだ言って
俺はヒョンにごめん、とひとこと言ってほしかったのかな

自分のほんとうの気持ちって
自分では気づきにくいのかもしれないな


「ありがとうな、ヒョン
仕事がんばって」

「お前もな?ユノ」


まだ恥ずかしげなチャンミンがやっぱり可愛い

「もう、さよならでいいの?」

「ああ、いいんだよ
お互いがんばってることがわかって
それで十分だ。」

「兄弟は大事にしないとね、ユノ」


いっぺんに何人もの兄弟を失ったチャンミン

「わかってるよ。
でも、お前のことはもっと大事なんだ」

「フフッ」

「早くこの騒ぎが落ち着かないかなぁ」

「ほんとですね」


この騒ぎっぷりは思った以上に盛り上がって
落ち着きをみせることはまだまだないようだ





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COMMENT

そりゃ

落ち着かないでしょー(σ≧▽≦)σずっと。
みんな激リピで毎日チキン食べますわ!
ユノ、義兄さんとのわだかまりが解決してよかった(*´ー`*)

良かったね〜💓

あんにょん。
私もこんなイケメンチキン屋さんに通いたーい(≧∇≦)ナレちゃん、女の嫉妬は怖いからね、遠くで眺めることにしたのは正解ですよ。ヒチョルさん賢い。
ユノさん、ヒョンと和解できて良かったね。チャミも紹介できたし。兄弟は大事にしないとね。

No title

あれ、バナーがユノから2人の後ろ姿に変わってる?
ひだまりさんに見つめられて、ドキドキしながら、押したんです^_^;
全編キラキラしてて、何度も読んでしあわせに浸ってました(^ ^)
ここはSMカフェですか☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆^_−☆v(^_^v)♪

…って事は

良い方みたいでよかった〜入籍してるチャンミンにとっても義兄って事ね?そして雑誌、叔父様も視てくれたかしら?!2人で頑張ってるよーって、伝わったかな? ついでにその雑誌『Amazo◯』で買えますかwww. 激しく欲しいアイラインホ(爆)‼︎

ichiさま

コメントありがとうございます!

激リピしますよねー
毎日チキンでいいです♫

勢ぞろいした画像がみてみたい✨

michiponさま

コメントありがとうございます!

特に可愛いナレちゃんが
こんなイケメン軍団の中にいたら
そりゃ命がいくつあっても足りないです💦

ヒチョルさまのアドバイスに素直に
従ってー♫

haruminさま

コメントありがとうございます!

バナー間違ってしまったんです💦
すみません💦

私のお話では珍しく?
ツラさの少ない感じでしょうか?(~_~;)

幸せに浸れる、なんて滅多にないコメントです
ありがとうございます

ジェイソンさま

コメントありがとうございます

アイラインホ、個人的に好みで
入れさせていただきました♫

チャンミンはあまりライン入れないほうが
好きなんですけど、どうですか?

たしかにこの情報誌ほしい!笑

は@さま

コメントありがとうございます

自分で気づかずモヤモヤすることって
人間関係でよくあります

ユノさんはモヤモヤさえ
あんまりしないのでしょうね

だから余計に気づきにくい

意外と1人で大丈夫そうでいて
誰かいないとダメ?

リアルな想像ですw

@@大好きさま

コメントありがとうございます!

自分で書いてて
この雑誌いいなぁ、と思ってしまいました💦

特に勢ぞろいした集合写真がみたい💕

そして店に通いたい✨

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