FC2ブログ
プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

続・ひだまりの匂い(9)

〜〜ユノside〜〜


昨夜は久しぶりに夜中に目が覚めなかった


その夜見た悪夢のような光景を
無意識に自浄しようとしたのかもしれない


キスをしようとしての事ではなかったのだろう
少なくともチャンミンは。


でもああいった戯れがいつどんなキッカケになるかわからない

そういう意味で俺の不安は募った


実はこのところ、あまり良く眠れていない夜が続いていた


拭っても拭っても心に襲いかかる不安

チャンミンがほぼ元に戻ってかなり経つのに
なぜこんなにも不安なのだろう


チャンミンがリハビリをしている間
俺は一本の糸が張り詰めるような感覚で生きていた


なんにも覚えていないチャンミンは
幼い感じになり

元に戻って欲しくて
思い出させようとすると

激しい頭痛に襲われ、あまりの苦しそうな姿に
俺自身が寝込んでしまいそうになることもあった


俺はすべての感情に蓋をして
チャンミンを見守ることに決めた


苦しみや痛みを全部代わってやりたい


もう元には戻らなくて構わない

生きていてくれるだけでいい


そう思う中に葛藤もあったりして

俺はいろんな思いを封じ込めすぎたのか
元に戻ったであろうチャンミンを受け入れてない

いまだに病気や死が
チャンミンを連れ去ってしまうのではないか
そんな不安と戦っている

それにもまして

俺にはない大人の余裕を持った男が
チャンミンの前に現れて連れ去ろうとする

俺は誰よりも臆病だ

そんな俺より強くて安心できる男が現れて

愛するチャンミンを連れ去ってしまうのではないか



現にチャンミンは俺の元から出たがっている

俺の為に生きることに満足していない…


チャンミンが俺の側にいたくなるように
いろいろしてやっても

チャンミンは出て行こうとしている


俺たちのウェディングで
嬉し涙を流すチャンミンを想像していたけれども

実はそんなに嬉しくないのかもしれない

実際、そんなに喜ばないかもしれない

きっと自分の世界を作るほうが嬉しいのではないだろうか。

だったらウェディングなんて、そんなことは
やめたほうがいい

チャンミンが喜んでくれなかったら、俺は壊れてしまう

所詮、2人のウェディングなんて
俺の自己満足以外の何物でもないのだろう



「キャンセルですか?」

「はい…あの…たくさん相談にのってもらって
申し訳ないんですけど」

「そんなことはいいのですが
ケンカでもしましたか?」

「ケンカっていうのではないんです。
相手があまり喜びそうになくて」

「チョンさん」

「はい」

「自分にウェディングを企画して用意してくれるなんて」

「…はぁ」

「企画する私の立場でこんなことをいうのはヘンですけど
内容なんかどうだっていいと思います。
もうチョンさんがそれをしてくれたってだけで
お相手の方はうれしいはずです」

「いや、そんなことは…ないと思います」

「ウェディングの前に一度キャンセルなんて
ほんとによくあるんです。」

「そう…なんですか?」

「復活させるときは
また私にやらせてくださいね」

まるで復活が前提のキャンセルだな…

「いろいろすみません」

「キャンセルによるお支払いなどは一応書類だけお持ちしますので、また考えが変わったらその時
おっしゃってください」

「はい」

「チョンさんのお相手、拝見したかったです」

「はぁ」



俺は2人でのウェディングを励みに
仕事していたようなところもあったけど

これでよかったのかな?

最近、自分で自分のしていることが
わからない時がある


とりあえず、店に向かった


今日も仕事だ



〜〜チャンミンside〜〜


僕は今日からブリュレ担当なのに

ヒチョルさんが話があると
家にきた。

ミンスと連れ立っている

まるで雰囲気の違う2人だけれど
今や愛し合ういい関係の2人なのだ。


「ユノはどうだ」

「寄るところがあるって
もう出勤しました」


「チャンミンは気づいているかわからないけど
ユノ、様子がおかしいぞ」

「え?」


「家で変わったことはないか?」

「そう言われてみたら
夜中起きてますね、ひとりで」

「そうなのか…」


「眠れてないんじゃないの?ユノさん」


「あ…どうなんだろ…でも…」


「わかっているだろうけど
あいつは見た目より中身は意外に繊細だ」


繊細…そうかもしれない…


「そして、頑張りすぎる」

「………」

「チャンミンが入院したり施設にいた時は
見てられなかったよ」

「大変だったとは思うけど
どんな感じだったんですか?」

「取り憑かれたようだった
朝から晩までチャンミンで…」


「そう…ですか…」


「俺はあの時正直言って
チャンミンの手術がうまくいかなかったら
ユノはもうダメだと思った」

「ダメって…そんな」

「立ち直るのは無理だと思った」

「まわりには気丈なところを見せてたから
チャンミンがどんな状況かわかってない人間も多かったけど」


「僕はそんなの知らずにユノさんに甘えてばかり」


「甘えていいんだよ、そのほうがあいつは喜ぶ。
頼りにされないと自分の存在価値を感じられない
ある意味かわいそうなヤツだ」

「ちょっとヒチョル、ヒドイ言い方」


「出会った時から、
俺に頼れって、いつも言ってました…」

「だろ?」


「チャンミン、ユノさん、きっと心が
疲れちゃったのよ
チャンミンが戻ってきても、なかなかそれが当たり前だと思えないでいるんだわ」


「どうしたら、いいのかな…」


「俺としては、カウンセリングとか医者にみせるとかしてほしい」


「医者ですか?!」

「今や普通だぜ?ちょっと落ち込んだら
みんな心療内科行ってるって」


「そこまで…」


「甘く見ないほうがいいって
ユノは隠すから、まわりに気づかれにくい」


ユノさんのことを本当によくわかってる
そんなヒチョルさんに僕は少し凹んでしまった

僕はユノさんのことを
なんにもわかってないじゃないか

過去の事や家族のことばかりではなく

本当のユノさんのことも
わかってないなんて…


こうやって他人に言われないと
気づけない自分が情けなかった

ユノさんは気持ちが疲弊しているのだろうか

突っ走りすぎて
ゴールを過ぎても、脚が止まらずに走ってしまってるのか

ユノさんを落ち着かせてあげたい

僕にできることはなんだろう




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

COMMENT

No title

動きだしましたね…チャンミン
なかなか、当時者では気付けないことを言ってくれる人が居るって、とても大切なことですね。
ひだまりさん、重症ですね(-。-;
お互い、こんなに必要としてるのにお互いに必要とされてないのかと感じてしまなんて…チャンミンガンバッテー♡

No title

こんにちは 百海さん

ユノの近くにヒチョルさんのようなお友達がいて良かったです。チャミとは違う意味で、ユノの人生に必要な人ですね。

《ゴールを過ぎても、足が止まらず走ってしまう》
この表現、いいです。
わかります。。。。

ユノの心が風邪程度の時に治して欲しいですね。
チャミはどう動くのかな?

困ったね〜ヽ(´o`;

あんにょん。
ユノさん、ある種の燃え尽きと鬱と不安でめちゃ辛そうですねぇ。頼りにされていないと…のくだりは、チャミにも当てはまりますね。自分がユノさんや世間に役に立っていないと存在価値が信じられないってね。正反対のようでお二人の根本は結局同じなのかなぁ。ヒチョルさん、さすがです❣️

No title

お?ミンスちゃんとヒチョルヒョン!いつの間に!
良かったね、二人とも(*´ω`*)
あとは主役のお二人さんね!乗り越えてー!

haruminさま

コメントありがとうございます!

haruminさん、ユノさんを「ひだまりさん」と呼ぶの
すごく、いいいいぃーーー💕

それすっごくいいですぅ✨

昼のユノさん、限定ですが。

夜のユノさんは何て呼びましょうか?

結婚するならひだまりさん、というのもアリですね

何しろ引き出しの多いひだまりさんなので。

Re: No title

コメントありがとうございます!

その表現でわかっていただいてうれしいです

よくこういう心情ってありますよね
燃え尽き症候群とはちょっと違いますが

バラしてしまいますと、
こういうユノさんの症状って
PTSDの一種のようです。
ツライ気持ちを押さえ込みすぎるという。

michiponさま

コメントありがとうございます

ユノさん、困ったことになってるんですけど
病みンホもなかなか好きなんですがいかがですか?

ユノさんてお顔が一見男らしいけど
よく見ると繊細な造りをしていて

そのギャップがいいな、と。

なのでその気質のギャップもなかなかいいと思ってるんです💦

チャンミンもそんなギャップがあるので
ほんと、根っこは同じなのかもしれませんね

@@大好きさま

コメントありがとうございます!

歯がゆいんですー💦
ほんとすいません💦

ゆっくり書かないとあっさりしすぎてしまい
ひとりひとりの思いを書かせてもらってます

着地点まで見守っていたいだけるとうれしいです!

chika♪さま

コメントありがとうございます!

前作から、なにやらいいカポーになれそうな
ヒチョル&ミンスなのですが

2人の良き援護カポーとして登場してもらいました

後はユノさんのために、ミンには少しだけ
がんばってほしいですね

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
ブロとも申請フォーム