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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

続・ひだまりの匂い(7)

〜〜チャンミンside〜〜


夜中に目が覚めて
ふと横を見るとユノさんがいない


キッチンに灯りがついている


「なにしてるんですか?」

「チャンミン」

「はい?」

「ダメだよ、寝てないと」

「あ…あの、でも…ユノさんはこんな夜中になにしてるんですか」

「ちょっと目が覚めただけだから」

「眠れないんですか?」

「そんなことないよ、心配すんな」

フッと微笑むユノさんは
あきらかに疲れている表情だった


「昨夜も夜中起きてませんでしたか?」

「水が飲みたかっただけだよ」


「………」


「隣に俺がいないと目が覚めちゃうのか?」

「そうですよ、隣にいつもいてください」

フフフと嬉しそうに微笑むユノさん


「体温の高いユノさんがいないと
布団が寒いじゃないですか」

「なんだよ、俺は湯たんぽかよ?」

「フフフ…カッコいい湯たんぽ」

なんだよーと、ユノさんは僕に抱きついた


そして戯れながら2人で布団に潜った

ユノさんは僕を引き寄せて
自分の胸に抱き込み、布団をかけ直す


「やっぱりあったかい」

「そうか?」

「うん」

「なあ、チャンミン」

「なんですか?」

「もう、どこにも行くなよ」

「行かないですよ、ずっとそばにいます」


「まだ、思い出せないことがあるとしたら、なんだろうな」

「どうですかねぇ、ユノさんがデートクラブの仕事してたの、覚えてるけど」

「あーーそういうことは思い出さなくていいのに」

「そんな都合のいい話はありません」

「そんなうまくはいかないか」

「はいっ」
僕はユノさんに抱きついた

「もう寝ないとな、体に良くない」

「はい……」



翌朝も僕は出勤した。

僕はブリュレの焼き色つけることをマスターして
ユノさんを手伝うことに決めた

ユノさんはスヒョクさんのことが気になるようだけど、しぶしぶ承知してくれた。


僕がスヒョクさんから教わる時は
ユノさんもそばを離れない


「スヒョク、バーナーなんて危なくないのか?」

「ユンホさんはいつも使ってるじゃないですか
大丈夫なの、わかるでしょ」

「でも、チャンミンはさ…」

「僕だって、重いもの持つのは大丈夫です」


ユノさんは少し驚いたように
そして安心したように微笑んだ


そして、僕はその日はずっと、ブリュレの色つけに
専念した。



それは閉店するころだった。


明日の食材を運んでくれる業者から電話があり
途中で車のエンジンがかからなくなってしまったと。

仕方ないので、ユノさんはホジンくんを連れて
その現場に食料の引き取りと、業者を助けに行くことになった。


「レッカーか何か呼んだら帰ってくるから」

「気をつけてね」


閉店後の店内は僕とスヒョクさんの2人きり

ユノさんは僕とスヒョクさんの顔を交互にみて
少し困ったような顔をした。


「ユノさん、気をつけてね」

僕は安心させるように言ってみた


2人が出て行くと

厨房は静かになった


「ユノさんが帰ってきたら
僕はユノさんと帰りますから」

「だから?」

「スヒョクさんももう帰ってください」

「ふうん」


スヒョクさんがなにか言いたげだ

「チャンミン…」

「なんですか?」

「ユノさんって、いい家の子なんだって?」

「え?」

「まさか、知らなかったの?
お父さん、ちょっとした企業の社長だよ」

「………」

お父さんが社長?

知らなかった…


「高校までだけど、小学校から東方学園だよ」

「え?あんな坊ちゃん学校に?」

「そんな話もしてないの?」


家出少年って話だけで…

僕が昔を語ろうとしないから
ユノさんも話そうとしなかったのかな


「ユノさん、学のある例え話とかよくするよ」

「それは気づいてましたけど」


「ヒチョルなんか、よく知ってるみたいだけど
昔の話…」

「………」


「なんか2人ってさ…」

「あー!それなら」

僕はスヒョクさんの話をさえぎった


「僕が一切聞きたがらなかったんです。
ヤキモチやくから」

「ヤキモチ?」


「昔の話はしないでって」

「へぇ、でも入籍してるんでしょ」

「してますよ。でも書類とか見たことないし」

「気にならないの?ユンホさんの家族とか」

「僕は…僕は自分の事で精一杯だったんです
家族のことはユノさんが話したい時に聞きます」


僕の動揺が、スヒョクさんに伝わってはいないだろうか。

スヒョクさんは試すような視線で
僕をみつめる


「ちなみにもう少し話すとね
お母さんは継母で、連れ子の男の子に
ユンホさんは社長の座を取られてる」


そんな…

そんな話…


「ユンホさんは、ああ見えて
自分の辛いことはみんな隠しちゃうよね」


僕は…今まで側にいて何をしてたんだろう


スヒョクさんが動揺する僕に近づく

そして僕の両肩に手をかけた

その美しい顔が僕に近づく


ずっと側にいながら、
僕はなんでユノさんの背景を気にしなかったんだろう

僕の事をご家族は知っているのだろうか


「あの!」

僕が言葉を発するのに顔を上げた瞬間


スヒョクさんの唇が僕のそれに触れた

それは事故だと言っていいくらい
感情のない、ただの接触だった


僕が目を大きく見開いたのと


厨房の入り口でなにかが落ちる鈍い音がするのと
ほぼ一緒だった。

僕はハッとして入り口を見ると


ダンボールを落としたのはホジンくん

その横で呆然としてるユノさん


ユノさん…



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COMMENT

やばいですねー(-。-;

あんにょん。
ありまー、チャミやばいところユノさんに見られちゃいましたね。スヒョクさん、狙ってたのかしらん?前半の甘々で、うひひ💓だったのに…チャミ頑張れー(´Д` )

michiponさま

コメントありがとうございます!

展開はベタですけれど
一度爆発しとかないとダメかと思います

きっかけないと、ユノさんも
爆発できないですね💦

見守ってください

No title

ちょぉっと、ちょっとぉー!!
ダメダメ、職場でそんなことしちゃー!
スヒョクさん、いい人だと最初は思ってたのに!
クビだクビー!
危険因子は取り除くのだー!
お店はユノとチャンミン、二人でやりなさーい!

( Ĭ ^ Ĭ ) 私って下品……

、、、何処が爆発するの?ねぇwww. なんて思ってゴメンなさい💦
逃げてるつもりはないんだろうけど…今度はユノさんが過去に立ち向かう番なんデスね。チャンミンの健気な気持ちがちゃんと伝わって✨╰(・◡・╰)

毎日楽しみです

百海さん

こんばんは。チャミの身体を気遣って、病気が再発しないようにと細心の注意を払いながら仕事も頑張ってきたユノさん、けなげで男らしいですね、自分の苦しさは我慢して…(T_T) 明日はスカッと爆発させてあげて欲しいです。でもチャミが泣かないといいなあ。
このお話の2人も大好きです。大事にしすぎてされ過ぎてすれ違っちゃう。もどかしいですね。

No title

百海さん

スヒョクさんは美しいゆえに 、ちょっとしたハグやチュウでも 何んだかより深い悪意を感じてしまう。
今日の接触事故は、弱ったユノには破壊力がありすぎ?
スヒョクさん 勘弁して下さい〜〜っ

chika♪さま

コメントありがとうございます!

危険因子です

スヒョクさんは危険因子ですが

時として、毒がお薬になることもあるので
そんな役目を期待したいです

せっかくのイケメンなのですから✨

は@さま

コメントありがとうございます!

は@さまも毎日闘っておられるのですね

お母様や職場の方に愛されていて
素晴らしい毎日ですね。

それはきっとは@さまも
ひだまりの匂いがするのかもしれません♪

だからユノさんのように
まわりが温かいのでしょう✨

ぷ@@@@@@まさま

コメントありがとうございます!

ハラハラドキドキしていただいてるようで
とても嬉しいですよー♫

しかもお礼を言ってもらえて
ニヤニヤしています^ ^

ジェイソンさま

コメントありがとうございます!

下品なんてことないですよー
私と同じくちょっとエッチなだけですから

爆発してほしいですね!
炸裂してほしいです!

もうこうなったら思い切り💕

らっこさま

コメントありがとうございます!

毎日楽しみにしていただいて
ありがとうございます!

しばらくスッキリしない曇り空のような展開ですね

そんな状態ですが
お付き合いいただいて感謝です

ゆ@さま

コメントありがとうございます

ぎゅうんとなっていただき
くすぐったい気持ちで喜んでおります

こちらこそ
ありがとうです

@@大好きさま

コメントありがとうございます

そうです!
ユノを守れるのは、チャンミンだけなのです

今までとはちょっと違うパターンですが
恋する2人は持ちつ持たれつですw

taitaiさま

コメントありがとうございます

ユノさん、弱ってますよね
ユノさんでも弱るときがあるんでしょうか?

意外と誰よりも弱いのかもしれませんね

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