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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

続・ひだまりの匂い〜あとがき〜

「続・ひだまりの匂い」を最後まで読んでいただき
本当にありがとうございました^ ^

続編というより
前回のお話の完結編というほうが正しかったかもしれません。

続編を書くのは戸惑いがありました。

前回のお話を壊してしまうのではないか
という不安があったのです。

でもこのお話に関しては
書いてよかったと思っています。

前回、少しブチ切ったように終わった感じもあって
今回でそこが上手く収まった感じです。

いずれも自己満足のコトなので
読んでくださる方はどのように感じられたか
難しいところなのですが💦

私はTREEのライブで「Wedding Dress」という曲が好きで、
今回そればっかり聴きながら書いていたので

噴水も出てきますし
歌詞をかなりお借りしてしまいました💦

気づかれましたでしょうか?

私の個人的なイメージでは
ユノは、見た目ほどメンタル強くないのでは?
というのがあって。

いえ、強いんですけど、なんていうか
本当は繊細なのにそれを隠すという
メンタル強いからこそ、逆にそれができてしまうのかもしれないですね。

必ず誰かがそこをわかってあげて
そばにいてあげてほしいな、と。

たまたま一昨日の夜、
日テレプラスで東方神起のドキュメンタリーを
再放送していて

ユノとチャンミンがお互いを語るシーンがあったのですが、

そこでチャンミンがまさに同じようなコトを
ユノに対して思っているようで

ちょっとウルッとしてしまいました。

チャンミンがユノの側にいて
本当によかった。

そしてそのあと、サムシンのカムバ番組なども続けて見ていたのですが

日本での優しいユノと韓国のオッパユノ

顔つきからして違う💦
メイクのせいかな?

2人は日本だと優しいお兄ちゃんとやんちゃな弟ですが、
韓国だとヒョンとナムドンセンな感じでまたこれもいいですね。

何が言いたいかと言うとですね💦

実は次のお話はこの韓国オッパユノと可愛いチャンミナのお話なのです。

舞台ははっきり申し上げて
少女漫画の世界です(~_~;)

最初から茶化してすみません💦

良家のご子息チャンミナとその教育係のユノが
今回の役どころ(?)です

キャラとしては、クールでストイックなユノと
おぼっちゃま育ちの純粋培養なチャンミン。

ユノが今までとは少し違うかもしれません

途中からキャラが崩壊するかもしれませんが(~_~;)


しかしながら、内容は「身分違いの恋」という
切ない系だと思われます。

よろしかったら、覗いてみてくださいね。


そして、今回もたくさんの方にお話を読んでいただき、励ましていただきました。

本当にありがとうございました。

やっぱりですね、いくら自己満足のサイトとは言っても
コメントをいただいていなければ、正直、毎日の更新は難しかったかもしれません。

お返事は落ち着いてしたいと思うので
時間を置いてからになるのですが(すみません💧)

実はアプリでコメントの通知が来るとソッコーで読んでいます(笑)

みなさまそれぞれ大変な毎日の中、
この20時が励みです、と書かれますと
それはこちらが励みになっているんですよぅ!と
感涙に咽ぶ自分です。


正直申し上げて、誹謗中傷も少なからずあります。
でもそんなこと気にならないほどの励ましに
本当に感謝しています。

拍手コメでお返事が書けないみなさま
いつも心打たれております。

よん@@さま、ラ@@@スさま、ゆの@@まさま、e@@♫さま、ne@@@oさま、み@@ャンさま、子@ゲさま、wa@@さま、る@さま、きょ@@さま、Mo@@@oさま、ら@さま

稚拙なお話なのにも関わらず、熱い励ましをありがとうございました。

システム上お返事ができなくて
ほんとうにすみません

また絡んでいただけると
うれしいです。

次のお話も楽しんでいただけますように♫


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続・ひだまりの匂い(完)

〜〜チャンミンside〜〜


「ユノさん、最近夜中に目が覚めなくなりましたね」

「そうだな、忙しすぎて疲れてるからかな」


ほんとに忙しい

あの情報誌のせいだ。

おかげでヒチョルさんに
新婚旅行は却下されてしまった…

楽しみにしてたのに…


いつもの静かな夜
ユノさんはミィにご飯をあげている


僕は中庭を見ていた

あれは手術の前、
花火がしたいとワガママを言った僕。

ユノさんは小さな花火をたくさん買ってきてくれて
ここで火をつけてくれたね。


ウェディングプランナーのキムさんの話だと

「チャンミンは大勢の人が苦手だから
結婚式はふたりだけのほうがいい」

と話してたらしい。


でも、あなたはそうではないでしょう?

僕は知ってるよ

あなたはみんなに祝福されて
結婚を受け入れてほしいと思ってる


明日はあなたが主役だからね



翌朝、見事に晴れ渡った空

ヒチョルさんがやってきた


「ユノ、チャンミン、早く乗って」

市長さんに挨拶に行かなくてはと
スーツで乗り込む僕たちに

今のところ違和感はない


でも、途中でユノさんは気づいた


「市庁はこっちじゃないぜ、ヒチョリヒョン」

僕はドキドキした

気づくの早いんじゃない?

そして無言で車を走らせるヒチョルさん

ねぇ、なんか言って!


「ヒョン!道が違うって」

「ああ、わかってるよ、今、修正中」


車はたくさんの木がある公園をぐるっと回り
するといきなり視界が開けて

目の前に大きな教会が現れた

そして、その裏手で車は停まり
ヒチョルさんは走って教会の中に入っていった

教会のまわりの公園は緑が多く

たくさんの噴水がキラキラと陽の光に煌めいている




さあ、ここからだ。


とりあえず、車からユノさんを下ろして


狐につままれたようなユノさんの
上着を脱がす。そして僕も脱ぐ。

「なぁ、チャンミン」

狼狽えるユノさんにさっさとタキシードの上着を
着せると、腕を掴まれた

「なぁチャンミン、これって」

「想像通りですよ?」

僕はにっこりと微笑んで、ユノさんの襟元を正す。


真っ直ぐに僕を見つめるユノさんの
漆黒の瞳が揺れている


「嘘ついてごめんなさい、ユノさん
市長に会うなんてウソなんです」

「チャンミン…」

「あなたが選んでくれた教会でしょう?」

「………」

「キャンセルなんかしちゃダメですよ」

「あ………」

「僕はすごく気に入ったんですから」

「…………」

僕はユノさんの両手を取って
その不安そうな瞳を真っ直ぐに見つめた


「僕と結婚してください、ユノさん」

「チャンミン…」

「僕たち、いままで泣いた分笑顔になりましょう」

「…………」


「ダメ?」


「ダメって…それは俺のセリフなのに…」

「そんなの言ったもん勝ちですよ?」

ユノさんは苦笑して、空を仰いだ


「どうなんです?」


「はい…
これからもずっと100年後まで守ってあげます」


「やった!」


僕はタキシードが似合いすぎるユノさんに抱きついた。

ひだまりの匂いがする

最近消えていた、僕の大好きなあなたの匂い


僕の目には今、噴水とユノさんしか映らなくて
心には幸せが溢れていた

この想いが空に届け

そしてずっと先の未来へ…




「さあ、みんなが待ってますよ!」

「みんな?」


僕はユノさんと教会の扉の前に立った。

すべてを察したユノさんが僕を見つめる

「チャンミン、なんて言っていいかわからないけど」

「何にも言わなくていいんです」

「…………」

「僕を横に置いてくれたらそれでいいんです」

フッと微笑むユノさんの瞳に
公園の噴水が映り込んですごく綺麗だ。

「幸せになろう、チャンミン」

「はいっ!」



〜〜ヘジンside〜〜


高い天井には、天使のフレスコ画が施されている
綺麗な教会。

私たちは牧師さまからお話をいただいていた。


「愛に垣根を作ってはいけないとわたしは思っています」

そんな話を、隣に座るちょっと怖い感じの男性が
大きく頷いていて聞いている

この方は、そうだチャンミンの叔父様…

シム先生の息子さんだ

参列者には知った顔がたくさんあって

チャンミンを手術されたキム先生

リハビリ施設の担当だった方

1人、ぽつんと座る優しそうな男性は
ユノさんのお兄様だろうか。

ちょっと強面の団体が後ろの方に居心地悪そうに座っている

チャンミンの患者さまだった飼い主の方もいる

そして、次回の主役であろうミンスちゃんとヒチョルさん

可愛らしいテミンくんとホジンくん

そしてこれまた可愛いナレちゃんと
お店の常連さんらしい女の子3人組

また少し離れたところに
モデルさんみたいな綺麗な男の人

チャンミンの話していたパティシエの方かもしれない


そして、わたしの膝のゲージには、ミィがおとなしく入っている


この子は、実はシム先生なのではないか、
と思うことが何度もあって

どうしても今日は連れてきたかった


オルガンの演奏が始まると

教会の扉が開き、みんなが振り向いた。


そこにはお揃いのタキシードを着た長身の2人

ため息がでるほど、素敵だった。


ユノさんは少し戸惑った表情であたりを見渡し
チャンミンがユノさんの腕に自分の腕を絡めると

2人はお互いの顔を見つめあった

チャンミンがにっこりと、うなずくと

緊張したユノさんが少し微笑んだ

そして、腕に絡められたチャンミンの手を握り

2人はゆっくりと歩き出した


ユノさんはキョロキョロと参列者を見て
驚いた顔や恥ずかしそうな顔をして。

チャンミンは少し下を向いて微笑んでいた。


祭壇の前に立ち、牧師さんからお話をされた後

2人は向き合った


「僕はユノさんを心から愛しています
これからもずっと側にいさせてください」

堂々としたチャンミンに参列者から
感嘆のため息が漏れる



「俺も…チャンミンを心から愛してる
俺から離れず、一生そばにいてほしい」

すっかり落ち着いたユノさんは
チャンミンの頬に手を添えて

優しくキスをする


まるで絵画のように美しい2人


2人の言葉で2人で誓い合う

なんて素敵な結婚式なんでしょう


同性しか愛せないと悩んで閉じこもっていたチャンミン。

家族を失って、一切の表情を失ったチャンミン。



今や自信たっぷりに、しかもこんなに大勢の前で
愛を告白するなんて

そのチャンミンの姿に思わず視界が滲んでしまった


参列者は外階段で2人を待ち受ける


たくさんの噴水が2人を祝福するように
青い空に勢いよく水しぶきをあげている


その中をライスシャワーが幸せな2人に降り注ぐ

強面の団体がこれでもかと、ユノさんに
ライスシャワーを投げつけたりして

「いてぇよ!オメェら!」
屈託のないユノさんの笑顔

みんなの笑い声が青い空に響き渡る

みんなに祝福され、笑顔の2人。


ユノさんを見つめるチャンミンの瞳は輝き

そんなチャンミンを包み込むユノさんの笑顔はどこまでも優しかった。


ユノさん、ありがとう

チャンミンはあなたのおかげで変わりました

チンピラだったあなたも、チャンミンのおかげで
変わったと思っていいかしら


そんな風に心で思いながら

私は賑やかな輪からゆっくりと抜けて

公園に向かって歩き出した


ヒチョルさんが小走りでやってきた

「これから、店でパーティなんです
よかったら来てください。ケータリングの料理であれなんですど」

「せっかくなんだけど、私はここでお別れするわ。
シム先生や天国のご家族に報告に行こうと思って」

「あー」

「またお邪魔させてね」

「はい、是非」

「次はあなたとミンスちゃんかしら?」

「そうですよ。お呼びしますから
その時は最後までいてくださいね」

「はいはい、楽しみにしてますね」

ヒチョルさんは2人の輪に戻っていった


少し遠くなったその輪では

煌めく噴水の中、ユノさんが胴上げをされていた

嫌がるチャンミンも次は胴上げされるのかしら。




私は雲ひとつない真っ青な空を仰いだ


シム先生

幸せなチャンミンが見えますか?


あなたが最期に言いたかった言葉はきっと


「幸せになれ」


ですよね?


チャンミンはあんなに強くなって
幸せになれましたよ


2人は絶対に離れないでしょう


青い空に先生の安心した笑顔が見えるような気がした。


2人ともありがとう…





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続・ひだまりの匂い(14)

〜〜チャンミンside〜〜



「…………」


「あっ、あの…」


「…………」


「あのですね…」


「はっきり言わんか」


その低い声に
思わず、ひっ!と僕は息を飲んでしまう

いつまでたっても、ニガテな叔父


膝の上に置いた僕の手が震える


そんな僕をみて、叔父はふーっと呆れたように
ため息をつく


「で、身体の方はどうなんだ」

「あ!それは、はい、大丈夫です
あの、あ、おかげさまで」

「私じゃなくて、ユンホのおかげだろう」

「あ…………」


「大変だったんだぞ?
あいつはお前が施設にいるとき、憔悴しきってた。
でもな、弱音吐かずにひとりがんばってた」


「はい…………」


「で、なにか2人のことで相談か?」


「はい…そんなわけで、ユノさんにずいぶんツライ思いさせてしまって…」

「ふむ」

「恩返しをしようと思って」

「ほぅ…チャンミンが人に恩返しか」

「あの、来月のはじめに、ユノさんには内緒で
結婚式考えてるんです」

「内緒で?」

「だって、話したらまた自分で全部やっちゃおうとするし…」

「やらせたらいいじゃないか、
ユンホの好きなように」

「僕のいいようにって、それしか考えないから。
ダメなんですよ」

「あーなんかアイツらしいな」

「全部僕がやってあげようと思ってるんですよ
あ、他の人の力も借りますけど…」

「ほぅーそれで?」

「出席して…もらえませんか?」

「私なんぞが出席していいのか」

「是非!…ユノさん喜ぶと思うんです」

「ふむ」

「…………」

「顔だすだけでいいか?スピーチとかは困る」

「そんなのないんですよ。教会で式あげて
あとは店で飲み食いするだけなので」

「教会だけなら、いいぞ」

「いいの?ほんとにいいんですか?」

「ああ」

「あ…よかった!ありがとうございます!」

「………」

「とてもじゃないけど、ムリだと思ってました」

「どうしてだ」

「いや…男同士の結婚式なんて
絶対出席してくれないかと…」


「もうそんな状況は越えただろうが」

「じゃあ、認めて…くれますか?」


「思うんだが…」

「?」

「ジイさんは、認めるだろうと思うんだ」

「ジイちゃん?」

「ああ」

「そ、そうかな?」

「ユンホといるようになって
お前は変わった」

「僕、変わりましたか?」

「ああ、変わったよ。
もちろん、いい方にな?」

「あ、ありがとうございます…」

「ユンホを認めないわけにはいかない
たぶんジイさんはユンホに感謝してると思う」

「そうかも…しれないですね、うん」


「ま、あれだな」

「はい?」

「あー」

「?」

「その…」

「…?」



「幸せになれ…」



「叔父さん…」

「…………」



「ありがとうございます」

僕は頭を下げた

怖かった叔父に…

謝罪のお辞儀しかしたことなかったけれど、

はじめて感謝の意味で、頭を下げた。


叔父は照れからか
途端に忙しなくなった

「あれだ、ほら、教会だと
ご祝儀とかどうしていいかわからん」

「いや、そんなのいいんですよ
もう出席してもらうだけで、ほんとに」

「そういうわけにはいかんよ
あ、これくらい持ってけ、祝儀袋もないが」

叔父さんは財布から何枚もお札を出して
ぶっきら棒に僕に渡した。

「あ…」

「足りなかったらいつでも言え」

「叔父さん」

「なんだ」


「ほんとにありがとう」


「礼を言われるほどの額じゃないから」

「ううん、お金だけじゃなくて、
今までのこと、全部」

「全部?」


「ジイちゃんだち、亡くなってから
ずっと…」

「もういいって」


「これからもよろしくね、叔父さん」


照れくささから
まともに僕を見ることもできない叔父さん

そんな叔父さんがなんだか可愛く見えるなんて
ほんとうに僕は成長したかもね




そして、いよいよ明日は結婚式だ。


計画は順調


ユノさんはなんにも知らずに
今日も店で奮闘している。

明日、どうやってユノさんを教会へ連れていくか

ヒチョルさんやスヒョクさんと綿密な打ち合わせ
をした。

ひととおり、確認が終わって
僕は家に帰ろうとすると

ふとスヒョクさんに呼び止められた


「なんですか?」

「チャンミン、俺さ
留学しようと思って」

「え?どこに?」

「フランスに」

「は?」

「もっとデザートを突き詰めてみようかと思ってさ」

「えっ、じゃあブリュレは誰が作るんですか?」

「チャンミン、これから勉強しないか」

「ブリュレを?」

「ブリュレを含めたスイーツ全体を勉強してさ
店のメニュー増やせ。
ブリュレだけじゃいつかは飽きられるよ」

「スヒョクさん…」

「チャンミンがひととおり学んだら
俺、留学するから」

「すごい時間かかりますよ、きっと」

「そんなには待てない。だからがんばれ。」

「えーやっと色つけだけなんとかってところなのに」

「そうしたら、ユンホの隣にずっといれるぞ。
ユンホの力になれるし」

「そうでなくても、ずっといますけどね」

「あーそうか。ハハハ、悪かった」

「でも、うん、前向きに考えてみます
っていうか、やってみます」

スヒョクさんは妖艶な笑みを浮かべて
店に戻っていった。


もう獣医には戻れなくても
パティシエになら、なれるだろうか。


そんな思いをめぐらせてる僕の横で
ヒチョルさんがユノさんに電話を入れてる

「明日は市のお偉いさんとこに顔だしてから
店に行くぞ
とりあえず、いつものツナギやTシャツはやめて
スーツで来い。いいか?」

なにやら電話の向こうで、
ユノさんがブツクサ言ってるのが聞こえる

ヒチョルさんは僕にウインクをした



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「続・ひだまりの匂い」を読んでいただきありがとうございます。
明日でこのお話は最終回となります。

続・ひだまりの匂い(13)

〜〜ユノside〜〜


ヒチョリヒョンが朝から忙しそうだ


この店がネットのクチコミで話題だってことで、今日は地元情報誌の取材があるらしい。


朝から店の徹底掃除が行われ

俺とスヒョクとチャンミンは揃いの白い調理服に長いエプロン。
そんな格好をさせられている。

シェフじゃなくて
チキン揚げてる俺なんだけど

でも、チャンミンもスヒョクもよく似合っている

2人とも韓国人離れした顔立ちだから
このチキン屋がヨーロッパのカフェになったようだ。


フロアのホジンとテミナは白いシャツにチノパン
そして短めのカフェエプロン

若さが引き立って爽やかだ。

ホジンはヒチョリヒョンからメガネをとるように
いわれ、今、ほとんど何も見えない状態だ。

メガネをとると、かなりのイケメンなホジン。
なんでコンタクトにしないかなぁ

ま、そこがホジンのいいところなのかもしれないけれど。


そこへナレが半泣きで俺のところへ来た。

「オッパ!ひどいのよ!
ナレは今日の取材に参加しちゃダメだって!」

「え?なんで?」

「知らない!ヒチョルさんがダメだって」

「ユノさん、ヒチョルさんに言ってください
ナレちゃんかわいそうですよ」

たしかにそりゃないだろう
チャンミンの言うように可哀想すぎる


「ヒチョリヒョン、ナレもいつも頑張ってくれてる
仲間なんだぜ?
なんでナレだけ外すんだよ、かわいそうだろ」


ヒチョリヒョンはため息をついた

「おめーらはなんにもわかってないな
自分たちのその格好を鏡で見てこい」

「なんだよ、変か?」

「変てさ、お前…ああ、もういい」


ヒチョリヒョンはナレに何か耳打ちした

ナレは俺たちを一瞥して
納得したように大きく頷いた。

「オッパ、私、キケンな目に会いたくないから
やっぱり取材はいいや
でも、様子はみさせてね」

「キケン?」


「そう、オッパ達よく見たら
私、一緒に働いてます、なんてヤバくて言えない」

「なんだよ、失礼なやつだな
俺たちと働いてるのがヤバイって」


そして、取材がはじまった

なにかインタビューされるのかと思い
いろんな質問を想定して挑んだのに

ほとんどが写真撮影だった。


俺がチキンを揚げてる姿なんて
絵になるのか?

「ユンホさん、そこで笑って」

バカみたいにニヤケてチキンを揚げてる俺。

店の売り上げが落ちないか心配だ。


撮影風景をチャンミンが見ている

なぜか機嫌が悪い


「チャンミン、どうした?」

「僕、やっぱり取材ってどうなのかなって思い始めてきました」

「どしたの?今朝からすげぇ乗り気だったじゃん」

「そうなんですけど…」

「だから俺、嫌だって言っただろ?
お前がはしゃいでるから、仕方なく乗ったんだぜ?」


「ユノさん、カッコよすぎなんですよ!」

「は?俺はお前らと同じ服でメッチャ劣等感だよ」

「何が劣等感なんだか…
これで店にまたあなたのファンが溢れるんです」

「それはお前達のファンだろ?
ニヤケながら揚げるチキンなんて美味くなさそうだ」

ヒチョリヒョンを中心に、腕組みをした俺たちが囲む

激しく笑顔を要求され、顔がつりそうだ。

そんな全体写真を撮って、やっと撮影、じゃない取材が終わった。


「あー早く顔洗わせてくれ」

なんだか目の周りにアイラインなどいろいろと施されてる
なんで食品扱う俺にメイクするかなー

洗面所まで来ると、後ろからチャンミンも来た

「ユノさん、メイク落としちゃうの?」

「ああ、気持ち悪い」

「その前に、もう一度よく見せて」

チャンミンは俺の頬を両手で包むと
まじまじと俺の顔を見つめた。

「ユノさん、アイラインがすごく似合うね…」

うっとりしてるチャンミンも
うっすらとアイシャドウの入った目元が
色っぽくてたまらない。

「チャンミンも、すっげぇキレイ」

チャンミンはそのまま俺の顔を引き寄せ
軽くキスをしてきた。


フフッと笑うチャンミンが可愛すぎて
どうにかなりそうだ


俺はチャンミンの後頭部を抱えて抱きしめ
深く口付けた。


誰かに見られたって構わない。

こんなとこでも見せておかないと
誰がかっさらっていくかわかんないし



それからしばらくして、
その情報誌が売り出されると

店は空前の忙しさとなった。

俺は、厨房で料理しながら
しょっちゅうフロアに呼び出され

チャンミンやスヒョク、気づくとみんな
お客と一緒にカメラに収まる光景が繰り広げられている。

なんの騒ぎなんだか
仕事以外のところで酷く疲れる

チャンミンも毎日午後に帰宅するわけにもいかず
疲れないか心配だ。


ナレが事務所に顔を出した

「オッパ、店にお客さんきてるよ」

「またか」

「ううん、スーツ着た男の人
名乗らないの」

男の客に呼ばれることも、珍しくないこの数日

やれやれと思い、店に出ると


その姿に俺は固まった



「ヒョン?………」


「ユノ…」


店の片隅でひとり
優しく微笑むのはなんと義兄だった

ヒョンは立ち上がり、俺を見つめた


変わらない、落ち着いた優しい笑顔

大好きだったヒョンがそこにいた。


「どうして…」


「探してた…ずっと探してたんだよ」

「でも…」

「情報誌でここを見たんだ。
あーやっと探し出せた」


思わず、俺はヒョンの首に抱きついた


遠くで客と写真を撮っていたチャンミンが
不思議そうにこっちを見てる


「ユノ、元気にしてたか?」

「この通り」

「すごいなぁ、やっぱりユノは」

「ヒョンは元気だった?」

「なんとかやってるよ。
でも、前より会社は縮小になった…
ユノが社長なら違っていたと思うよ」

「ヒョン…」

「でもさ、自由にやってる
もう義父さんの言いなりはやめたんだよ」

「…」

「いろいろと悪かった
俺はほんとに子供で、弟のお前にすがったりして
兄としてダメなやつだった」

「そんなことないよ」

「本当にごめん」

「ヒョン、俺はヒョンが大好きだったんだよ」

「お前は大好きな人間のために
いっつも犠牲になる」

「犠牲だなんて、思わないさ」

「だってさ…」

俺はチャンミンを呼んだ


ずっと俺とヒョンを気にしていたチャンミンは
飛んできた

「ユノさん…」

不安そうな顔が可愛いチャンミン


「ヒョン、俺の大事な人」

「えっ?!」

「ユノさん!」


「チャンミンっていうんだ
籍も入れたんだよ。
こっちは俺の義兄さんだ」

「え?お兄さん?!」

チャンミンとヒョンはお互い照れながら
挨拶をした。


ずっとわだかまっていた心が解れた

なんだかんだ言って
俺はヒョンにごめん、とひとこと言ってほしかったのかな

自分のほんとうの気持ちって
自分では気づきにくいのかもしれないな


「ありがとうな、ヒョン
仕事がんばって」

「お前もな?ユノ」


まだ恥ずかしげなチャンミンがやっぱり可愛い

「もう、さよならでいいの?」

「ああ、いいんだよ
お互いがんばってることがわかって
それで十分だ。」

「兄弟は大事にしないとね、ユノ」


いっぺんに何人もの兄弟を失ったチャンミン

「わかってるよ。
でも、お前のことはもっと大事なんだ」

「フフッ」

「早くこの騒ぎが落ち着かないかなぁ」

「ほんとですね」


この騒ぎっぷりは思った以上に盛り上がって
落ち着きをみせることはまだまだないようだ





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続・ひだまりの匂い(12)

〜〜チャンミンside〜〜


「チャンミン…チャンミン?」

「はいっ?!」

僕はベッドから飛び起きた


その拍子に激しい頭痛に襲われ
頭を抱えた

昨夜はさすがに飲みすぎた…


「俺、仕事行くからさ、チャンミン
今日は寝てろ、な?午後から医者行こう
昼に戻るから」


「何言ってるんですか」

僕は頭を抱えてベッドからでた

「医者なんて行ったら
ただの二日酔いって言われるだけです」

「だけどさ…」

「ユノさん」

心配そうなユノさんの顔

「言ったでしょう?僕はあなたのおかげで
普通の生活ができてるんです。
だから、普通にただの二日酔いで頭が痛いんですよ」

僕は痛みを堪えて、にっこりと微笑む

「幸せなことですよ?ね?」


ユノさんはフッと安心したように微笑んだ

「わかった。じゃ、行くぞ?」

「はいっ!あ、お弁当作れなかった」

「いいよ、俺、今日は業者行かないといけないし」

「そうなんですね」

「だからヒチョルとテミナが代わりに行くから」

「はい、僕もすぐに用意します!」


僕は猛ダッシュで歯を磨き、顔を洗い
ユノさんの車に乗り込んだ



「おれ、すげぇうれしかった」

「え?」

「昨夜」

「ああ、僕、やっちゃいましたね
みんなドン引きですよね」


「俺、お前のことで頑張ってよかったと思った」

「ユノさん…」

「こうやって、二日酔いだなんてさ
たしかに幸せだよな」

「そうですよ、ユノさんが僕にくれた
幸せです」

「だけどさーチャンミンは酔うと
すげぇ破壊力だな、可愛すぎる」

「へへへ…そうですか?」

「あれじゃ、1人で飲み会参加は禁止だ」

「じゃ、飲み会は必ず2人で参加しましょう
僕だって気が気じゃないんですから」

「え?」

「なんでもないです」



店につくと、ユノさんはヒチョルさんと打ち合わせを簡単にした後、出かけて行った。

僕はいつものように、バーナーを片手に作業に入ろうとした時だった。


裏口に来客だった。


「どちらさまですか?」

「おはようございます。
私はウェディングプランナーのキムと申します」

「え?ウェディング?」

「はい、チョン・ユンホさんはいらっしゃいますか?」

「仕事で出ていますが…」

「あ、あの、失礼ですが、チャンミンさん?」

「え?、はい、そうですが…」

「ナイス!」

「はい?」

「いえ!なんでもありません」

変わった人だな…


「よかったら、中へどうぞ」

僕はキムさんに事務所の椅子に座ってもらった

事務所の中にはヒチョルさんもいた。


「あのですね、ここ大事なんですが
わたくし、サプライズとか内緒とかという
お話は聞いておりませんので、隠さずお話します。
そこよろしいでしょうか。」

「は、はい」

「ユンホさんが、ウェディングプランのキャンセルをおっしゃられてですね」

「ウェディングプラン?!」

「はい!チャンミンさんとのウェディングです」

「僕とのウェディング?!」

ヒチョルさんが仕事の手をとめ
近寄ってきた

「同性同士の結婚を承諾してくれる教会も確保してありますし、その後は新婚旅行に行かれるとかで
行き先を決めようとしている最中でした。」

「あ………」

僕はそこから、声がでなかった…

ユノさん…

2人のウェディングを考えてくれてたの…


「ユンホさんは、とにかくチャンミンさんの
喜ぶようにと、それだけいつもおっしゃっていて」


僕の涙は、昨夜の酒の席で
枯れ果てたはずだったのに…

またもや、涙腺が決壊寸前…


僕が喜ぶようにって

それだけだなんて

あ…でも…

「キャンセルしたっておっしゃいましたよね?」

「そうなんです」

なぜか残念そうなキムさん

「キャンセルの理由ってなんですか?」

「チャンミンさんはウェディングを喜ばない
と急におっしゃられて…」

「え?」

「それまで一生懸命だったんです。
どうしても教会できちんとやりたいと。
そこはユンホさんのこだわりだったようですけど。
でも、急に….チャンミンさんは喜ばないんだとおっしゃられて。」

「そうなんですか………」

なんで…キャンセルなんて


「今日はそのキャンセル手続きの書類をお持ちしたのですが…」

「はぁ…」

「実はですね、私、これらの予約は
まだひとつもキャンセルしてないんです」

「え?そうなんですか?」

「はい…わたくしの独断で申し訳ないんですけど」

「それはどういう?」

「ほんとにユンホさん…チャンミンさんを
愛しておられて…」

「………」

「私、いろんなカップルを見てるはずなんですけど
ユンホさんには感動してしまって」

「そうでしたか…」

「個人的にぜひとも、式をあげられたらいいのにって思ってまして、キャンセルできなかったんです」

「………」

「あ、もちろん、あの、これにサインいただければ
後はわたくしの方でキャンセルはきちんといたしますけれど」

僕は渡された書類を見た

「タキシードまで借りてるんですか…」

「はい…」

ユノさん…

「どういたしましょうか。」


ヒチョルさんが書類をのぞいてる

「このまま、続行しちゃえよチャンミン」

「ですよね!ここからは僕が対応させてもらっていいですか?」

「はいっ!」

キムさんはなんだかすごく嬉しそうだ

「すみませんが、僕が対応するのは
ユンホには内緒にしてください」

「わかりました!サプライズイベントに切り替えますね」

「金に関することは俺が引き受けますから」
ヒチョルさんが頼もしい

「ユノのとお前の給料から差っ引くから」

ヒチョルさんは僕の頭を撫でる



しばらくすると、ユノさんが戻ってきた。

「おかえりなさい」

「おぅ、ただいま」


厨房に入る支度をしているユノさんを
僕はじっと見つめた


あなたって人は本当に

どこまで素敵なんだろう…


「チャンミン、頭痛は治ったか?」

「治りましたよ。ただの二日酔いなんですから」


ユノさんは優しく笑った

優しく弓なりに細められる
きれいな瞳

真っ白な歯がその笑顔からこぼれる


こんなに素敵な人と
僕は一緒にいてもいいのだろうか


僕はゆっくりとユノさんに近づく

「どうした?チャンミン」

そして、その小さく整った顔を
両手で挟む


「な、なに?チャンミン」

「いいから、黙って」

僕はうろたえるその唇に優しくキスをした




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