プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

はじめまして

はじめまして。

ここに書かれているお話しはすべて百海のアタマの中の空想・妄想からなるお話です。

主人公はアジアのスター、韓国の人気男性デュオのお2人ですが

名前とイメージのみで実在の人物とはまったく関係ございません。

そんな2人が愛し合うという、BL小説です。

お2人のイメージが崩れる、BLがわからない、嫌い、許せないと嫌悪される方、
または18歳以下の方は閲覧されないようお願いします。

他にも同事務所のアーティスト様や韓国の俳優さん、女優さんのお名前が出てきますが
同じくご本人とはまったく関係ない空想・妄想の人物になります。

キャラ設定もお話しによってさまざまです。

ご自身が傷つきそうであれば、閲覧されないようお願いいたします。


世知辛い世の中、辛い現実、刺激のない毎日、
そんな日々をこの美しいお2人で癒されたい、と私と同じようにお考えの皆さま、
私、百海の妄想にお付き合いいただければ幸いです。

しつこいようですが、百海固有の空想・妄想のお話しです。
お話しの内容にクレームをつける、誹謗・中傷はご遠慮願います。

性描写が描かれる場合はパスワードによる閲覧となります.
パスワードに関するお問い合わせもご遠慮ください。





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湿度(17)




ユノはもう、そんなことできない、とか
お前にツラい思いをさせたくないとか

そんな言葉は口にしなかった


僕たちは、この国の熱気と湿度に頭が少しやられているのかもしれない

熱帯の異国、ということで
心も開放的になったのかもしれない。


ユノは自分の家にチャンミンを連れていった。

すでに夜の帳が降りて
空には見たことがないほどの星が瞬く


「わぁ!星がすごいよ!」

「ああ、これ、お前にみせてやりたかったんだ」

ユノがチャンミンの肩を抱く。

チャンミンの瞳はこんな星空より輝いてきれいだ

ユノはそっと、その頬にくちづけた。


チャンミンの覚悟をユノは感じた。

そのつもりで会いに来たのだろう
はるばるこんな遠い異国まで。

そんなチャンミンの情熱を思うと
ユノはなぜか切なくなった。

抱いてしまっていいものかどうか

そんなこと、そもそもできるのか

シャワーから出て来たチャンミンの熱い湿気を持った眼差しに

そんな愚念は吹き飛んだ


それはもう、ユノに抱いてもらおうと
すべてを委ねる決意に溢れ

その喜びを享受したくて、期待に満ちた瞳

ユノはそっとチャンミンを抱き寄せた


「最後に聞くけど」

「うん…」

「途中でやめられないけど、いいのか」

「いいよ」

「たぶん、準備もいるだろうし」

「してきた」

「え?」

「……今、シャワーで…してきたよ…」


ユノの心にチャンミンへの思いが溢れる

なんていじらしいことを言うのだろう

俺はこれ以上、どうやって愛してやったらいいのか。


麻のサラリとした肌触りのシーツの上で

2人はひとつになった。


粘った水の中に放り込まれたように
息もできず

耳も聞こえず

全ての音は歪んで耳から頭へとゆったりと入ってくる。

快感は腰からスパークするように身体を駆け抜け
新たにエネルギーが生まれるような
電流が身体に渦巻くような

スピードがあるのに
身体の隅々にじんわりと広がっていく


麻のシーツをぎゅっと掴むと
その手を上からユノが握ってくれた


チャンミンは澱みながら思った

ぼんやりと霞む頭で…


僕たちは最初からひとつだったのかもしれない

だから、側にいないと何かが欠けているような気持ちになるのかもしれない

今、ひとつになれて、それがわかった。


僕のかけらがユノだと

ずっと前から知っていたんだ

そんなかけらが側にいるのだから
くっつきたくなって当然なんだ


だからさ、ユノ…

僕たちは離れないでいようね?


ずっと一緒にいようね



チャンミンがユノの側にいられるのは
ほんの2泊だった。

翌朝、ユノはチャンミンをジャングルに連れていってくれるという

「ジャングル??」

チャンミンの顔が少し不安そうだ。

「ジャングルは言い過ぎだな
ごめん、国立公園だよ」

「え?ライオンとかいるの?」

「いないいない、像とかに触れるんだよ」

「へぇー」

「どう?」

「…うん…いいけど」

「いいけど、なに?」

「ユノと…いられれば、なんでもいいんだ」

「……」

「あ、うん、いいよ、国立公園」

「やめた」

「え?」

「後でこの辺散歩するだけでいいか?」

「あ…」


怒らせたかな

せっかくこの国ならではのところに連れて行ってくれようとしたのに。

「あ、ごめん、ユノ」

「………」

「違うんだ…僕を楽しませてくれようとしてるんだよね、うれしいよ」

「………」

「だから、一緒ならなんでもいいって意味」


「俺、やっぱり人のいるところに行きたくないかなって、気が変わっただけだよ。怒ってない」

「?」


「チャンミンがそれでいいなら、ただ一緒にいたい」


「ユノ…」

「実はそれが本音」


普通じゃないかもしれないけど

遠い異国へ来て、なにもしないなんて

でもね…


「実は僕も…へへへ」

照れ臭そうに笑うチャンミンを
ユノが真剣な表情で見つめる。


「明日は帰るんだよな?」

「あ、うん、そう…」

「買い物に行こう、な?」

「うん!そういうのがいい!」

「そういうの?」

「買い物とかさ、散歩とか、なんでもないやつ」

ユノはニッコリと笑ってくれた

「じゃあ、朝ごはん作ってやるから
ゆっくりしてて」


ユノに簡単なサラダとトーストの朝ごはんを作ってもらい、一緒に食べた。

ユノはこの国の話をした。


「仕事を与えることが助けることじゃないんだって実感したよ。まずは教育だ。」

「そこから改革しないとダメってことか。」

「みんな頭がよくて、真面目で。
そこをアピールできたら、需要は多いはず」


自分のやりたいこと、仕事のこと

そんなことを一生懸命に話すユノは
とてもカッコいい

それを自分に熱く語ってくれることも
チャンミンは嬉しかった


楽しいことは2倍
嫌なことは2分の1




僕たちはそんな2人だよね?




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湿度(16)




最初は何も不思議なことはなかった。

ユノは空港に着くと、現地のスタッフがカタコトの英語で迎えてくれた。

ムッとした湿気
亜熱帯の空気が尋常ではない

ここでユノは発展途上国の人たちが
就労のためにどのような勉強をして資格をとっているのか、そんなことを学ぶ事になっていた。

主に学校をまわり、一緒に授業を受けたりする。
なんだかんだ言っても、そんな学校に通えるのは
その国でもある程度の階級より上の人間だ。

学び多い日々。
ユノは現地の学生とすぐに仲良くなり
一緒に勉強したり、部活なども楽しんだ

夜は学生たちとビールを飲みに行ったりもしたけれど

圧倒的にユノにはチャンミンが足りなかった


チャンミンの肌を知ってしまった以上

会いたい、という理由にはいろいろな感情が含まれて

ユノは夜になると、チャンミンと暮らすことを想像しながら眠りについたりした。



チャンミンの方はなかなか連絡のとりにくいユノに
イライラしていた。

もう10日間、まだ10日間…

連絡は入ってはいるものの
それは時差のせいもあって、すべてチャンミンの仕事の時間だった。

まわりの景色の写真が送られてくることもあったけれど、

たまにユノを慕う現地の学生が写り込んだりしていて、チャンミンをヤキモキさせた。

会いたい

ユノに…会いたい


ユノの欲情する姿を目の当たりにしてしまった今

チャンミンの心はもちろんのこと
身体もユノを欲しがっている

自分としては、もうユノを受け入れる覚悟は出来ている。

どんなに欲を解き放しても
やはりユノとひとつになってみたかった。


我慢ならなくなったチャンミンは
作戦を実行した。


オフィスでチャンミンは部長の補佐をしていた。

「チャンミン、悪いけど
メールを確認しておいてくれないか」

部長の絶対の信頼を得ている自信もあった。

「パスワードはいつものでいいですか?」

「月が変わったから、パスワードを変えておいてくれ」

「はい」

部長のファイルから、ユノの宿泊先を探した。

それをコピーして、チャンミンはエアとホテルを押さえた。

そして、ソンヒと部長が打ち合わせをしているところへ行く。

「どうしたの?チャンミン」

「あの、週末から来週にかけて休みをいただきたいのですが。」

「休みを?」

「はい。人数がいないところ申し訳ないのですが、親戚で具合の悪い者がおりまして。
ここで一度会っておこうかと。」

「あら、それは行った方がいいわね」

「来週末になると少し忙しくなるからな、
休みも今週ならいいぞ」

「ありがとうございます」


チャンミンはユノに連絡をした。

[今週末、そっちに行くよ!
休みをとったよ。ウソついた(^◇^;)
10時に空港着くから迎えにきてね]

2時間ほどして、返信があった。

[チャンミンが?
ほんとに?
ウソでもいいや、10時に空港に行ってるから]


チャンミンは猛然と仕事をこなし、
やっと週末を迎えた。


ユノがいる国までは直行便がなく
トランジットを経て、15時間もかけて辿り着いた

空港はじっとりとした湿気に包まれている

ユノはどこ?


あたりを見回すと、チャンミンの視線がある一点で止まった

この国の人々が好んで着る、腰に鮮やかな布を巻いたスタイル。

素足に革のサンダル

黒いタンクトップから陽に焼けた、逞しい肩があらわになっている。

浅黒くなった顔はより端正に男らしく見えて

そこには、野生的で、あまりにも美しいユノが立っていた。

薄っすらと笑みを浮かべて
愛おしそうにチャンミンをみつめている


泣いてしまいそうだった

僕を置いて、あなたはなぜこんなところで
笑っていられるの

ユノに会えた喜びと、
僕を思って泣き暮らしてはいなかったユノへの怒り


そして、そんなに美しくセクシーな姿を晒して

僕が虜になっているのをお見通しのような、そんな瞳


「チャンミン」

「なんなの、その格好」

「変か?」

ユノは自分の腰巻をつまんで笑った

「すごく変!」

チャンミンはユノに会えた喜びを素直に出せず
戸惑って天邪鬼になっていた。


美しいユノがゆっくりと歩いてきて

チャンミンの手をとった。


「よく来てくれたな、こんなところまで」

「……会いたかったんだ」

「うれしいよ、マジで」

ユノはチャンミンの腰に手を回して抱き寄せた

「こんなところで…ユノ…」

「誰も気にしないよ」

ユノはゆっくりとチャンミンを抱きしめて
その力は次第に強くなっていく


やっと会えた…


ほんの10日間だったかもしれないけれど
あなたのいない日々は想像以上につらくて

会いたかった…

チャンミンはユノを抱きしめて
その温もりを全身で感じていた

僕はやっぱり…

ユノとひとつになりたい…

ユノがなんと言おうと。


「なんか食うか?」

「うん、お腹空いたよ」

「いいとこ連れてってやるよ」


ユノはタクシーを待たせてあり
チャンミンを乗せてホテルに寄り荷物を置かせた。

いかにも東南アジアの屋台街といった風情の街に繰り出して、ユノは行きつけの屋台でチャンミンにご馳走した。

「ユノ、すごく美味しい」

「だろ?ホテルのレストランよりうんと美味しいんだよ」

地元のビールなども飲みながら
2人はお互いの近況を話した

「こっちはなんとも普通。部長がかなり力を入れてくれて、僕やスンホは前より楽させてもらってる」

「なんだよ、俺じゃないほうがいいのか」

「スンホはそうかもね」

「チャンミンは…やっぱり俺がいいか?」

「さあね、どうだか」

「なんだよ、可愛くないなぁ」

そんな言葉とは裏腹な優しい瞳

「ユノは?充実してそうだよ」

「ああ、こっちの人はみんな純粋でいい人ばかり。
すごく勉強熱心でさ、俺、研修が終わっても少し関わりたいと思ってるんだよ」

「え?こっちに住むってこと?」

「それはないよ」

「………」

「だって、俺たち一緒に住むんだろ?」

「あ、忘れてなかった?」

「俺が言ったんだぜ?忘れるわけない」

ユノの指がチャンミンの唇をそっと撫でる


チャンミンはそっと目を閉じた

キスされたい

そっとチャンミンが目を開けると
ユノは熱を孕んだ瞳でチャンミンをみつめている。

「ユノ…」

「なに?」

「今日は朝まで一緒にいる」





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湿度(15)




ユノが研修に行く日が近づいた

部長は見事に引き継ぎを完了させていて
ユノはさすがだと思った

「よろしくお願いいたします」

「ああ、今後、必ずお前のためになる研修だと思ってる」

「はい、そう伺ってます」

「大きくなって戻ってくることを期待してるぞ?」

「ほんの1ヶ月ですけどね」

「たかが1ヶ月、されど1ヶ月だよ」

「そうですね、はい」


1ヶ月、1ヶ月と呪文のように唱えている可愛い存在がもうひとりいた。

出発の日が近づくにつれて
ため息は大きくなり、その眉が八の字になる


「耐えられないかもしれない」

ランチのリゾットをグチャグチャとスプーンでかき回しながらチャンミンがボソッとつぶやく

その姿がユノには可愛くてたまらない

「連絡は毎日するよ」

「……時差があるでしょ」

「だから…お互い起きてる時間をねらって…」

「ユノ、調べたの?
その時間は僕、会社なんだよ?」

「そう…なのか?」

「なんにも考えてないよね?」

拗ねてワガママを言う姿がたまらない

「お前に会えなくて耐えられないのは
俺の方だよ、チャンミン」

「……そお?」

「お前がスンホと遊びに行って
お互いそんな気持ちになったらどうしようとかさ」

「え?」

「お前がミナちゃんと、何かの拍子にそんな関係になったらどうしよう、とか」

チャンミンは笑った

「ないない!そのどれもない!」

ケラケラと笑いながら、大きく手を振る


「チャンミン」

「ん?」

「今日はその笑顔が見れてよかったよ」

「………」

「なんとか現地に着くくらいまで、心が持ちそう」


その言葉にチャンミンがフンと横を向いた

もう泣きそうだ

「そんなの、その先どうするの!」

ユノもへへへと笑った

「ほんと、どうしようかなぁ」

「………」

「一緒に写メ撮ろうぜ」

「うん…いいけど」


チャンミンも2人の画像がほしかった…

毎朝、毎晩ながめていたら耐えられるだろうか


その夜、チャンミンはユノの部屋へ荷造りの手伝いに行った。

「ホテル住まいなら何もいらないよね?」

「たぶんね、発展途上国とはいっても都会だし」

「じゃあさ、昼間言ってた写メ撮ろ?」

「ああ、いいよ、おいで」

ユノは片手にスマホを持つと
チャンミンの肩を抱いて

インカメラで何度も撮った

ユノもチャンミンもTシャツ1枚

「脱ごうぜ、服着てないのがいい」

「ユノ、何考えてるの?写真でなにするつもり?」

くすぐったそうに微笑むチャンミンが
どうしたらいいかわからないほど可愛い

「何をするかなんて、お前と同じことだよ」

そうチャンミンの耳元に囁けば
またクスクスと笑う

ユノは結局チャンミンにキスの嵐を浴びせ
チャンミンは荷造りなんてまったくできず

熱を吐き出すことにお互い夢中になり
朝を迎えてしまった。

ユノはしっかりと写真を写真紙に印刷して
パスポートに挟んだ

スマホの画像なんて
バッテリーがいくらあっても足りない

それくらい見つめているだろうと思っていた。


ユノのいないユノのプロジェクト。
ソンヒと部長でなんとか切り盛りできそうなところまでカタチはできた。

「企業に学生を紹介するスタイルから抜け出すっていうのはいいね。」

部長はユノを褒め称えた

「ユンホさんが個人的にやりたいことだったらしくて」

ソンヒも自分の主張を控えめにユノを立てた

ユノに振られたカタチになっているのに
ソンヒさんはすごいな

チャンミンは感心した。

ミナが好きになるだけある
素晴らしい女性だな

部長が微笑ましくチャンミンを見た

「ユノからはね、チャンミンをよろしくと頼まれていてね」

「僕ですか?」

「ああ、ユノがいない間、鍛えてほしいと」

「はぁ…」

「自分の右腕にしたいんじゃないか?将来的に」

チャンミンは微笑んだ

仕事でもユノの手伝いができたら。。
そう思うと心が踊った

ユノはそこまで考えてくれていたんだ。

「ユノは今回の研修で見聞を広げて帰ってくる
それくらい有名な研修だ。人生感が変わってくるやつもいるくらいだからな」

そこまでだとは、知らなかったけれど

将来を期待されている社員しか行かれないとは聞いている。

チャンミンはユノが誇らしかった



そんな日が何日か続き、
とうとうユノが旅立つ日がやってきた。
チャンミンは空港にユノを送りに行った

最後まで…拗ねた

寂しくて寂しくて…たまらない

「向こうでキレイな人がいたらどうするの?」

「チャンミン…」

「連絡くれないと、僕だって何するかわからないからね」

「そんなこと言うなよー心配でたまらない」

「1ヶ月なんてさ…」

「そうだな、チャンミンの髪が1cm伸びたころ
帰ってくる感じだろうな」

出発のアナウンスが空港に響く
ユノの飛行機が案内される。


「とにかく身体に気をつけてね
変なもの食べないようにさ」

「わかってる」

「ユノ、大好き」


「チャンミン」

「なに?」

「愛してるよ」


ユノ…


大きく手を振って、出国ゲートへユノは消えて行った

たった1ヶ月の研修旅行

1ヶ月で戻ってくるはずだった研修旅行だった




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湿度(14)




2人とも、収まりどころがなかった

のぼりつめた感情と興奮はどこで終わりなのか
2人は探りあぐねていた


どうしたらいいの

出口が見つからない


答えはひとつなのだろうか。

ユノはそれだけはしたくなかった

チャンミンは弟だという感情が心の奥に潜んでいて
突っ走ってしまう気持ちを抑えた


ユノは荒い息を整えて
チャンミンにシャツを着せてやった

チャンミンはじっとそんなユノの目を見ている
じっとりと汗ばむような視線

そしてボタンを止めようとするユノの手を押さえた

「終われないよ、ユノ」

「そんなこと言うな」

「僕は大丈夫」

「大丈夫じゃないよ」

「ユノは辛くないの?」

「なにが?」

「こんな中途半端な…」

「大丈夫だから、何か飲もう」

チャンミンはユノのスラックスのベルトを掴んだ

「チャンミン…」

チャンミンはユノのベルトを外そうとしている

「ダメだよチャンミン…」

「僕がいつも自分でするような感じでいい?」


ユノは抵抗できなかった

あまりにチャンミンは可愛く、色香に溢れ

守ってやらなきゃ、という思いと、
制してやろうとする気持ち

相反する2つの感情を行き来している

チャンミンの手が
いとも簡単にユノを高めていく

ユノはその綺麗な喉を晒し、喘いだ


お前の手が俺をとんでもないところへ連れていこうとしている

もうこれ以上は耐えられない

ユノは身を翻すと、チャンミンを床に倒し
その上に跨った


「あ…」

あっという間にチャンミンは裸同然にされてしまい
恥ずかしさに思わず顔を腕で覆った


見上げれば、自分がユノに征服されているのがわかる

その豹のようなしなやかな身体が自分を押さえ込みそれに反した繊細な手が、チャンミンを的確に捉える

じっとりと湿度の高い空気が2人を取り囲み
チャンミンはユノに翻弄され、我を失っていた。


自分だけが落ちていくわけにはいかないのに

快感で目もくらみそうになりながらも
チャンミンはなんとか半身を起こした

ユノにと向き合う形でやっとお互いを高め合うかたちになった。


見たことのないユノの表情
晒したことのない自分の喘ぎ声


こんなに長く一緒にいたのに
こんなあなたを初めて見る

きれいでどうにかなりそうだよ、ユノ



細く白いうなじを晒して
快感を逃そうとするチャンミンに
ユノは自分が理性を完全に失ったことを知る

愛しいだけのお前にこんなに翻弄されるなんて

今まで俺はお前の何を見ていたんだ

いや、知っていた

だから、他の人間がそれに気づいたらどうしようかと

自分はいつも嫉妬と闘っていたんだ

お前に対して理不尽な行動をとる自分に悩んでいたんだ。


俺はバカだね、チャンミン


チャンミンのきれいな首に片手を回し
その可愛い顔を引き寄せる

快感に耐えるその唇は信じられないほどの色気を放ち、ユノを誘う

食らいつくようにくちづけると
そのぬめった感触と熱さが脳天を貫き

2人ともほぼ同時にすべてを解き放した




「もう、ユノヒョンは…」

2人とも放心状態で天井をみつめていたけれど

やっとチャンミンが口をきいた


「ん?」

「ここ、玄関なのに…」

「ほんとだ」

フフとユノが笑った

「お前がおかえり、なんて言うからだよ」

「なにそれ?フツーでしょ?」

「いろいろあって疲れて帰ってきた時にさ
大好きなヤツにおかえり、なんて微笑まれてみろ」

「?」

「たまんないに決まってるだろ」


チャンミンは納得してにっこり微笑んだ

「なぁ、俺が研修から帰ってきたらさ
一緒に住もうぜ?」

「おかえりって言って欲しいから?」

「ああ」

嬉しくて飛び上がりそうだったくせに
チャンミンはわざと大きなため息をついて見せた

「どうしようかな?」

「なんだよ、ダメ?」

意外そうにユノが言う

不安そうなその表情もたまらない


「そういえば、ソンヒさんは…」

「ああ、うん、そのこと報告に来たのに」

「……」

「俺なんかより、うんと男前だったよ」

「そう…」

「プライドもあったのかもしれないけど」

「……そうだろうね」


「とりあえずシャワー貸して」

ユノが起き上がった

チャンミンも我に返った

「ああ、そうだね、もうなんとかしなきゃこれ」


やっと状況に気がついたようなチャンミンに
ユノが愛おしそうに目を細めた





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