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プロフィール

百海

Author:百海
百海(ももみ)と申します。ホミンペンです

はじめまして

はじめまして。

ここに書かれているお話しはすべて百海のアタマの中の空想・妄想からなるお話です。

主人公はアジアのスター、韓国の人気男性デュオのお2人ですが

名前とイメージのみで実在の人物とはまったく関係ございません。

そんな2人が愛し合うという、BL小説です。

お2人のイメージが崩れる、BLがわからない、嫌い、許せないと嫌悪される方、
または18歳以下の方は閲覧されないようお願いします。

他にも同事務所のアーティスト様や韓国の俳優さん、女優さんのお名前が出てきますが
同じくご本人とはまったく関係ない空想・妄想の人物になります。

キャラ設定もお話しによってさまざまです。

ご自身が傷つきそうであれば、閲覧されないようお願いいたします。


世知辛い世の中、辛い現実、刺激のない毎日、
そんな日々をこの美しいお2人で癒されたい、と私と同じようにお考えの皆さま、
私、百海の妄想にお付き合いいただければ幸いです。

しつこいようですが、百海固有の空想・妄想のお話しです。
お話しの内容にクレームをつける、誹謗・中傷はご遠慮願います。

性描写が描かれる場合はパスワードによる閲覧となります.
パスワードに関するお問い合わせもご遠慮ください。





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手を繋いで 2



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一目惚れ…だった


店に入ってきたチャンミンを見た時に

もうそれを自覚せざるをえなかった


 
予定の時間より少し早めに、店のガラス戸が開いた

狭い店には、面接をするスペースどころか
座るところもない

店のフロアと、奥の倉庫だけ
倉庫と行っても、家庭のウォークインクローゼットくらいの広さしかない


倉庫で片付けをしていたユノは
人の気配に、フロアに顔を出した


そこにいたのは



まさに…天使だった


天使は
不安そうに…そこに立っていた

縋るような大きな瞳

恥ずかしそうな佇まい


名前はチャンミンといった


チャンミンはユノの心に
風が吹くように入り込んできた


身長が高く、線が細い
ステンカラーコートを少しオーバーサイズに羽織って
襟元からはボーダーのカットソーが見えている

ジーンズの裾が折られているのは
技なのか、単に長いから折っているのかわからない

けれど、なによりも

その、少し怯えたような大きな瞳が

ユノの心を射抜いた


ユノの全身が…五感のすべてが
一気に湧き立つような興奮を覚えた

ユノはその大きな瞳を見つめたまま、
固まって動けなくなってしまった


じっと見つめてるのは変だろうとわかっているけれど
どうにも視線が外せない

恥ずかしげに俯くと、さらに可愛い


バイトのテミンが急に留学をしてしまい
店を辞められて困っていた

小さい店だが、結構学生なんかで賑わう時間もある

最近昇り調子の店だからといって
求人広告をだすほどの金はなく

市役所の職業紹介所へ募集を頼んだ

役所でこんなアパレルの仕事を求める人間がいるとは
思えなかったけれど

真面目な人材なら役所の方が確かもしれないと
知人のアドバイスもあった

レジや品出しをしてくれたら
それでいいと思っていた

だから、正直誰でもよくて
時給とかなんだとか面倒なこと言わない奴に決めようとは思っていた

けれど

誰でもいいなんて、そんな気持ちはふっとんだ

チャンミンじゃなきゃ困る

もう、この目の前ではにかみながら
自分を語るチャンミンしか雇うつもりなんてない

目の前で両手でコーヒーカップを包み
熱くないようにそっととがらす、その唇から目が離せない

さすがに自分の態度はおかしいのではないかと思い
ユノは雇い主らしく書類に目を通した

やっと履歴書の内容が
ユノの頭の中に入ってきた


一流の大学を出ている

けれど、ろくに働いたことがない

そこを突くと
なにやらワケありなようで

その隙に、手首に残る傷まで見えてしまった

なにかあったんだろう

5年間も家で仕事をしていたなんて
人とのコミュニケーションを避けていたのかもしれない

繊細なんだろうな…

そんなところに、ますます心惹かれる

言いにくいことは言わせたくなかったから
サラリと話はしたけれど

一応、なぜ自分の店を選んだのかは知っておきたかった

正直言って
今まで面接した中では
一番条件は良くない

でも

販売経験がなくたって
服に興味がなくたっていい

過去になにがあろうが
今大事なのは、明日からチャンミンと会えることなのだ

戸惑う姿を見ていると
儚くて可愛くて、抱きしめたくなる

完全に惚れた

そう自覚して、とりあえず採用を伝えると
チャンミンは驚いたような顔をした

クリクリとした瞳が本当に可愛くてどうにかなりそうだ




**********



「てめぇ、好みだからって
テキトーにバイト雇ってんじゃねぇよ」

ヒチョルがグラスを揺らしながら
ユノを睨む

「テキトーじゃないよ」

ユノはヒチョルのつまみのアーモンドを
カリカリと齧っていた

ヒチョルはそんなユノをみて
ため息をついた

そして舌打ちをすると、バーテンダーに声をかけた

「お兄さん、悪いけど
チョコがコーティングされてるアーモンドある?」

「チョコですか?」

グラスを拭いている若いバーテンダーが
カウンター越しに意外な顔をした

「このボクちゃん、甘いモノが好みでさ」

ヒチョルはその大きく鋭い瞳を細めた


「そうなんですね、ちょっとお待ち下さい」

そう言って、バーテンダーはグラスに盛り付けたチョココーティングされたアーモンドを出してくれた

「まさにぴったりのものがありました。
でも、ユノさん、甘いモノが好きだなんて、
ちょっと意外ですね」

「こいつは恋人の好みも甘いのが好きでね」

バーテンダーはただニッコリと頷いた


「なんだよ、それ」

ユノは不服そうな顔をして
甘いアーモンドに手を出した

「安易に手を出すなよ
テミンみたいになるぞ」

「人聞きの悪いこと言うな
俺はテミンに何もしてないって」

「何もしないから、あんな可哀想なことに」

「勝手に泣きわめいて、
いきなりパリだかイタリアだかに行ったんだろうが。
店ほったらかしてさ」

「優しくしてやればよかったんだよ」

「かえって残酷なんだよ、そういうの」

「罪な男だ。たまには女でも抱け
みんなお前が振り向いてくれるのを待ってるぞ」

「いやだ」

「贅沢なやつ」


「とりあえず」

ユノは両手を高くあげて笑った


「俺は明日から仕事がパラダイスだ!」

「はいはい」

ヒチョルは呆れたようにユノの肩をポンポンと叩いた


あの可愛いチャンミンと一緒に仕事ができるのかと思うと
ユノは単純にテンションがあがった


一目惚れなんて

正直久しぶりだ


そんなユノを見て
ヒチョルの視線が安堵したような優しいものに変わった


「ユノ」

「ん?」

ユノはアーモンドを一口かじった


「よかったな」

「なにが?」


「ユノが…また人を好きになれたなんて
俺はうれしい」

「……」

アーモンドを噛みながら
ユノがフフッと笑った


その瞳は懐かしそうに遠くを見ていた


あの日の…スンホの声が聞こえてくる


「ユノの想いに…応えられなくて…ごめんね」


体中に管をつけられて
微かな息づかいの中

スンホの目尻からひとすじ、涙が枕に落ちた


泣かせたかったわけじゃない
謝らせたかったわけじゃない

あの時…俺は…

ただ…

大好きなスンホの最期を見届けたかっただけだ
たったひとりで死んでゆくスンホの側にいてやりたかっただけ

叶わぬ恋だったけれど

長年の夢よりもなによりも

あの時のオレは、スンホが大事だった


スンホはユノの想いに応えてやれなかったことを
その人生の最期に詫びた

その僅かな最期の時
ユノはしっかりとスンホの手を握っていた


ひとりぼっちなんて、人生の最期にひとりだなんて
だから、しっかりとその手を握っていたのに

お前はひとりじゃない…
俺が…側にいるから

そう言ってやりたかったのに


「ごめんね、ユノ…」

きっと

俺がその手を握っていたことが
スンホは負担に思っていたのだろう

そんなことに気づきもせず…

俺は…


ヒチョルも懐かしそうな表情になった


「お前、一流のモデルになれるところだったのに」

「わかんないさ、そんなの。
なれなかった確率のほうが高い」

「ユノらしいよ、なんか」

「そう?」

「フラれたくせに、
ここ一番って時にソイツの看取りに行っちゃうなんてさ」

「あの時のオレには
スンホの方が大事だったんだよ」

「一流モデル事務所のオーディションより?」

「ああ」

「年齢ギリで、最後のチャンスだったのに?」

「ああ」

ふんとヒチョルは鼻を鳴らした


「でも、今思うと、行かなきゃよかった」

「ほら、そうだろ?病院行かずにオーディション行ってりゃさ、今頃お前、どこかのショーで活躍…」

「ちがうよ」


あの時…

「俺が病院に行かなきゃ
スンホは穏やかな最期だったんだ」

「……」


「スンホに…謝らせちゃってさ」

「……」

「側にいてやろうなんて
オレの自己満足だった」

「ユノ」

「……」

「スンホはお前に謝ることができて
ホッとして逝けたのかもしれないぞ」

「……」

「最期に…誰かに謝りたいってことも
人間あるだろ」


ユノはいたずらっぽい笑顔を作った

「ヒチョルは特にね
いろんな女にたくさん謝らないとね」

「なんだよ!」

「ヒチョルの最期を看取るのに、女が行列つくるな」

「あ、それは言える」


2人の笑い声が夜更に静かに響いた





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手を繋いで 1



202005022201195bb.jpeg



愛するひとの
その手を離してはいけない…とチャンミンは思った

愛するひとの
その手を離してやればよかった…とユノは思った

 

チャンミンがユノを知ったのは
マップアプリのストリートビューの中だった…


間接照明をひとつつけているだけの、暗い部屋
ひとりぼっちには慣れっこの夜

チャンミンがこの部屋へ引っ越してきたのはごく最近だ

なるべく人との接触を避けて
ひとりアパートでエンジニアの仕事をしていた

ネットで仕事をもらい、ネットで納品

ひとりでアパートを借りて暮らすには
十分な収入があった

ひとりでいるからといって
コミュニケーション能力が低いつもりはない

けれど、この5年間は誰かと楽しく過ごそうという気になれず、ほとんど1人で過ごした

明るい人生を過ごしてきたつもりだけれど
5年前にチャンミンの人生を大きく変える出来事があった


愛する人がいた

同性を愛するチャンミンに、その人は応えてくれた

けれど、愛し合うにはあまりにもまわりの反対は大きく
追い詰められた2人は、川に飛び込んだ

愛するひとの遺体は上がらず
チャンミンだけが生き残った

あまりにも若すぎた自分たちの
浅はかな行動ではあったけれど

まわりは…生き残ったチャンミンを許さなかった

チャンミンは心を病んで、社会から自分を隔離して生きていた

けれど

そろそろ、今よりは明るい人生を歩みたかった

歩きださなければ、とも思っていた。

それでも、ひとり生き残ってしまったことの罪悪感
で、なかなかその一歩を踏み出せずにいた



パソコンの画面が変わるたびに
部屋の色が変わる

青い光が、チャンミンの顔を照らす

チャンミンは仕事の合間に
マップアプリで遊ぶことにハマっていた

アパートの自分の部屋にいながらバーチャルだけど
ストリートビューでいろんなところに行ける

世界中の観光地を検索した
街の中の路地裏へ行ってみたり、楽しみは無限大だった

それに飽きると、知り合いや親戚の家、小さい頃よく遊んだ場所などを検索して、長い時間、懐かしい思いにふけっていることも多かった

このアパートに来てからは、
引っ越してきたばかりのこの街をストリートビューで検索をすることが多かった

生活に必要なものを買う店、カフェ、そんな場所を自分のアパートから歩ける範囲で検索していた。

大学に続く街路樹の通りを調べていて
ふと、チャンミンの目に止まった景色があった


通り沿いの小さな店

店の名前はぼかしてある

ウィンドウに飾られているのがカジュアルなジーンズだったりすることからみると、学生向けの古着屋だろうか

背の高い男性が、店のウィンドウを拭いている

その姿がチャンミンの目を引いた

長い脚をクタッとしたジーンズが包んでいる
オリーブ色のタンクから、たくましい腕がのぞき
肩甲骨が張り出していた

セクシーなひとだ

チャンミンは思った

後ろを向いているせいか、顔にぼかしは入っていなかったけれど、ウィンドウにその端正な顔立ちと思われる影が写っている

カッコいい…

その顔を拡大して、限界まで解像度をあげていく


毎晩、パソコンでその通りに行ってみては
そのウィンドウを拭く男性を眺めた

スタイルがすごくいい
窓を拭いているだけなのに、筋肉が隆起した二の腕が
とても綺麗で目を奪われる


会ってみたい

そんな思いが募っていった

店の名前は地図と検索エンジンで簡単に判明した

" Bagnolet "

バニョレ?

フランス語の名前なんだ…

まずは客として今度店に行ってみようかな

けれど、思うだけで結局は実行には移さなかった


そんな時

引越しの役所関係の手続きに重い腰をあげて市役所に行ったチャンミンは、
予想通り、進まない手続きに待たされて飽き飽きしていた。

隣の労働関係の部署にある求人コーナーへ行ってみた
もちろん仕事を探すつもりなどなく、ただの、ひまつぶしだった。

何気なく見ていた求人情報の中に

あの " バニョレ" の求人があった


***********


柔らかな日差しの中

チャンミンは小さな花束を手に
緑の小高い丘をゆっくりと登っていた

ベージュのステンカラーコートに
ジーンズの裾は少し折り返して
短いソックスにローファーを履いている

お洒落については
自分なりのこだわりがあるつもりだった


チャンミンは
頂上まで登って振り返り、大きく息を吸い込んだ

町の景色が一望できる

この墓地は意外と高い場所にあるんだな

そんなことを思いながら
チャンミンは向き直って、ひとつの墓標の前に立った

キム・ドフン

そう書かれた墓標を
チャンミンは見下ろした

ドフンが生まれた年月日のその隣に
5年前の日付が記してある

それは人生を終えた日付

けれど、この墓標の下に
ドフンはいない


静かに目を閉じると
チャンミンの耳にはあの日のヨジンの叫び声が聞こえる


「兄さんを返して!」

「あんたが兄さんの代わりに死ねばよかったのに!」


チャンミンの閉じた瞼が震えだす

そう

僕が死ねばよかったのだ

ドフンを引きこんだのはどうせ僕たがらって
みんな言いたいんでしょ

そんなこと、あんなに叫ばなくても
僕が一番よくわかってる

でも、僕たちは少なくともお互い合意の上で
あの日、橋から暗い川に飛び込んだんだ

みんなが僕たちをあんなに反対しなきゃ
今頃、こんなことにはなってなかった

生き残った僕だけ責められてもね


チャンミンは静かに目を開くと
手にしていた花束をそっと墓標の側に手向けた

ドフンそのものような優しく凛とした花束

チャンミンはそっと墓標を撫でると
少しだけ微笑んだ


僕ね…働くことにしたんだよ

いつまでも、母さんや父さんにに仕送りさせられないしね
なんて言うのは建前で

ごめん、僕、ドフンには申し訳ないけど
5年ぶりに胸がときめいている

チャンミンは墓標を撫でながら微笑んだ

もし

あの日、死んだのが僕だとして
ドフンに5年後好きな人ができたって
天国の僕はなんとも思わないよ

むしろ、応援してあげたいと思う

だからさ、ドフンも僕を応援してくれると思ってる


これから面接なんだ


チャンミンは立ち上がった

登ってきた丘を今度はゆっくりと降りて行く

青い空、爽やかな風

これから新しい生活がはじまるかもしれない
そんなシチュエーションにぴったりな空なのに

チャンミンの心は
この空ほどスッキリとはしていなかった




チャンミンが訪れたのは
駅にほど近い小さなメンズ向けのセレクトショップ

地図など見なくても、チャンミンはスムーズにそこに行くことができた。

いつも、モニターの中でこの店を見ていた
駅からの道もバーチャルでよくわかっている

近くには大きな大学の校舎があり
学生向けに手の出しやすい金額に設定された服が並ぶ

程度の良い古着や、どこかで買い付けてきたセンスの良い
シンプルな服

小さなウィンドウに飾られたスタイルはどれもシンプルで
チャンミンの好みだった。


「すみません」

そう言ってガラスのドアを押すと

「はい?」

と低い声が聞こえた

春物のコートがならぶコートハンガーから
ヒョイと1人の男性が顔をのぞかせた

身長はかなり高い

涼しげな瞳が印象的な、綺麗な顔立ち
長い前髪が、その高い鼻梁にかかっている

あ、あの人だ

紺のリネンシャツにダメージのあるブラックジーンズ

凛々しく整った顔立ちに反して
そのスタイルはどこか気さくさを感じさせた


やっと会えた


チャンミンの胸がときめいた


「………」

その店の男性は棒立ちになったまま、
何も言わない

黒目がちなアーモンドアイが
真っ直ぐにチャンミンを見つめている

やっぱり、カッコいい
思った通りだ


「あの…市の紹介所から来ました」

「……」

「シム・チャンミン…です」

「……」

チャンミンから視線を外さない
けれど何も言葉を発さない店の男性

どうしたものかと、チャンミンは少し困ってしまった
心臓がドキドキとうるさく音を立てる

人とのコミュニケーションは久しぶりすぎて
どう言葉を発してよいか、自分でもわからなくなっている



「あの…面接を…」


男性が少しハッとした様子で
瞬きをした

「面接…あ、はい、あの、市役所の…紹介?
はいはい…」

急に目覚めたようにその人は慌てて喋り出した

「あ、この店をやってるチョン・ユンホです
あの…えっと…面接ね…ここではできないんで…」

「……」

「待ってね、えっと、隣のカフェで面接したいんだけど
いいかな?」

「あ、はい、いいです」

ユンホは、店の奥から鍵をジャラジャラ言わせて持ち出してきて、ドアを開けた

「この隣だから」

「あ、はい、」

開けてくれたドアから、チャンミンは店を出た

ユンホはガラスドアの札をCLOSEに裏返し
鍵をかけている

そんなユンホをチャンミンは待っていた

広い背中にカジュアルなシャツがよく似合っている
タイトなブラックジーンズは、ユンホの細い腰と
長い脚にぴったりと馴染んでいる

いきなり、ユンホが振り返った

「ごめんね、なんか」

小さく凛々しい顔に、人懐こい笑顔が広がる

「えっ…」

さっきの硬い表情とは打って変わっての笑顔に
チャンミンが驚いた顔をした

「店が狭くて、ごめんね
面接するスペースもないんだ」

「あ、いいえ」

「こっち」

「はい」


店の隣に可愛いカフェがあった

やはり学生向けのカジュアルなカフェだ
何人か女の子のグループと、カップルが1組いる

「いらっしゃ…あー!オッパ!」

店の女の子が、ユンホを見て笑顔になった

ユンホは片手をあげて挨拶すると
奥の席を指差した

「奥いい?」

「もちろん!」

背の高いユンホとチャンミンが店のフロアを横切るのを
女の子たちがじっと目で追った

そして小さく叫声をあげていた

白いテーブルと白い2脚の椅子

ユンホが奥に座った

日差しが優しく白いテーブルを包む

女の子が少し照れながら
テーブルに来た

チラチラとチャンミンを見ている

「ユノオッパなにする?」

「アメリカーノで、甘くして。
君は?」

「あ、同じのをおねがいします。
僕はブラックで」

「はーい」

女の子は弾んで戻っていった

向き合うと、ユンホはまたじっとチャンミンを見つめた

チャンミンは戸惑った

この人はこういう風に相手をじっと見る癖があるんだろうか…

いや、違う!
僕が書類を出すのを待っているんじゃないか

「あ、すみません、書類ですね」

チャンミンはリュックから慌てて書類を出した

「これが、紹介状で…あの…これが履歴書というか」

履歴書なんて…言えるような書類ではない
なにしろ、ろくに仕事をしていないのだ。
躊躇したけれど、出さないわけにはいかなかった

目の前に書類を出しても
ユンホはじっとチャンミンを見つめていた

「……」

「あの…」

「名前は…なんていうの?」
 
「え?」

漆黒の切れ長の瞳が少しだけ細められて
チャンミンに問う

「名前…は…」

さっき言ったんだけどな…
そう思いつつも、チャンミンは姿勢を正した

「シム・チャンミンです
市役所の職業紹介所でこちらを」

「あ、うん、さっき聞いたね
そうだった、ごめん」

また、ユンホは人懐こい笑顔になった

「俺はチョン・ユンホ
ユノって呼んでくれていいから」

「あ、はい…」

ユノは眩しそうな瞳でチャンミンを見つめる

しばらくユノはそうしていた

書類は見ないのかな
そんな風に見つめられるとさすがに恥ずかしい

チャンミンは
思わずユノから視線を逸らした

それに気づいて、慌てたように
ユノの視線は書類に落ちた


「この近くに住んでるんだ」

「はい、歩いて通えます」

「この辺のアパートは安いよね、学生向けだから
俺もこの近くに住んでるよ」

「はぁ、そう…ですか」

「俺より2歳下なんだね」

「そう…ですか」

「この辺はパン屋もね、結構美味しくて安いところ多いし
スーパーもね、安いよね」

「……そう…ですね」

「なんて、俺あんまり料理しないけどさ」

笑うユノの瞳が弓なりに細められる
黙っている時と、笑顔のギャップがすごい人だ

「………」

「あ、えっと…それで」

チャンミンが戸惑っていることに気づき
ユノの視線がまた書類に落ちた


「いい大学出てるね
頭いいんだ」

「……そんなこと…ないです」

チャンミンは俯いた

「…エンジニア?」

ユノは意外そうにチャンミンを見た

「少しだけ…」

「そうだね、これだと3ヶ月…しかも5年前」

「……」

「一応聞いていいかな、今までどうやって生活してたの?」

「ネット上でやりとりしながら、家でパソコンで仕事してました」

「そう」


「ですけど…なんか
このままじゃいけないかなって」


" あなたに興味があったんです "

そんなことは言えない



「接客の経験は?バイトかなにかでもいいんだけど」

「まったく…ないです」

チャンミンの表情に小さな絶望が浮かんだ

「あ、そう…なんだ…」

「ダメ…でしょうか、やっぱり」

「全然ダメじゃないよ、
でも、エンジニアほど給料は良くないけどいいの?」

「それは全然」

「ひとつ聞いていい?」

「はい、いくつでも」


「どうして、うちの店で働きたいと思ったの?」


" ストリートビューで…ウィンドウを拭くあなたを見て "


「ここで売っている服がシンプルで、なんていうか
組み合わせとかいいなって思ってて」

はじめて来た店だったけれど
チャンミンはなんとか取り繕った

ユノの表情が明るくなった

「あ…お店で買い物はしたことないんですけど」

「チャンミンは服が好きなのか?」

「嫌いじゃないです。
でも詳しくないし、こだわりはありますけど
流行に敏感というわけじゃないです」


「そう…」

ユノが少し消沈したのが、その声でわかった


「ダメですかね…ですよね」

「………」

「………」

チャンミンはもう顔が上げられなかった

なんでここに面接なんて来たのだろうと
ユノさんはそう思っているはずだ

店を閉めてまで
対応してくれたというのに


「いつから来れる?」


「えっ?」

チャンミンがパッと顔を上げた


採用?!


「あの…いいんですか?僕で?」

「俺の店をいいと思ってくれたんだろ?」

「あ…」

スッとした切れ長の目尻がとても綺麗だった

黒目がちの目に、優しく睫毛が被る

白い歯を見せて
ユノは笑っていた

「さっきも言ったけどもう一度確認するよ。
エンジニアより給料良くない。
生活していけるの?」

「あ!それは、あの…昔の知り合いが
家でできる仕事をまだ少しくれるので」

「そうなんだ、じゃ大丈夫だね」

「はい!あの…こちらこそ、接客の経験もなくて
ほんとに…あの…」

「チャンミンの身長とルックスがあれば
なんでも着こなせそうだ。
仕入れた服を着て店にいてくれたらいいよ
アドバイスとかそんなにしない店だし」

「はぁ」

「あんな店だけど、混む時は結構混むんだよ
だから、助かる。
一日中服を畳んでいることもあるよ
そんな感じだけど」

「はい、あの…がんばります…
よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしく」

差し出された手が驚くほど綺麗だ

「………」

「明日から来れる?」

「はい」

「じゃ、今夜はよく寝て。
明日は開店してから来てくれていいよ」

ユノは立ち上がって、レシートを掴んだ

チャンミンも慌てて立ち上がった

「あ、ありがとうございます」


ユノが店を出て行く姿を見送った

テーブルをよけながら歩く姿は
ダンスをしているように軽やかだった

まるで、ショーのランウェイのように






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ほんとに無沙汰してます
百海です。

みなさまどのようにお過ごしですか?

わたしは、いつもお気に入りのカフェで
お話を書いていたのですが
そのカフェがお休みになってしまい、なかなかお話を綴ることが難しい状況でした

やっとお話が描けるようになって
また、お暇な時に遊びに来ていただけたら嬉しいです。

お休みしているときも、コメントをくださったみなさん
ほんとうにありがとうございました。

忘れないでいてくださって
うれしかったです

また、どうぞよろしくお願いします。

宴のあと



壁一面がガラス張りの店内

漆黒の夜空の下には、きらびやかなソウルの夜景が広がっている

まるで一枚の大きな絵画のようなその景色を
ユノは革張のソファにゆったりと腰掛けて眺めていた

友人が貸し切りで借りてくれた、店の大きなパーティスペース

つい30分ほど前まで、この部屋には100人を超える客が
騒めき、飲み食いをし、歌を歌っていた

仲間たちがユノの誕生日を祝って
催してくれたパーティだった

さっきまでは室内が明る過ぎて
この素晴らしい夜景には気づかなかった

あえて、照明を全て落とし
ユノはその夜景をひとりで堪能していた


しばらくすると

スチールのドアをノックする音がした

ユノは少しも期待せず返事をする

「はい」

そっとドアが開くと
2人のツナギを着た男が顔を出した

ほら、やっぱり

「あ、荷物を取りに来たのですが」

「ご苦労様です、そこに出てないかな」

「はい、これ全部でいいんですね」

「よろしくお願いします」


みんなからのプレゼントを事務所に運んでもらう為に
配送業者を呼んでいたのだ

ドアが閉まると、室内にはまた静けさが訪れる

ユノは腕時計をチラリと見て、ため息をつく


大きなガラス窓に

自分の姿が微かに映る

長い脚を投げ出して、ソファにだらしなく座る姿でさえ
雑誌のグラビアのようだった


そんなユノは

自分が寂しがり屋であることを自覚している

だから、みんなが去った部屋にひとりでいるなんて
本来とても苦手なことだ


けれど、今夜は
みんなといるその時間が寂しくてたまらなかった

なぜなら…いちばん祝ってほしい、あの愛おしい存在がいなかったから


そのとき

大きな窓に、スッと一筋の光が見えて
ユノは窓越しにその光を見た


チャンミンだ


姿なんか見えなくても、空気でわかる

それが俺たちの関係だ


大きな背を折り曲げるようにして、そっと部屋の様子を覗く

ユノがソファにいることに気づかない

あたりを見回して、誰もいないことがわかると
チャンミンはやっと背筋を伸ばした

スッとした長身に長めのチェスターコート

フワフワとしたヘアスタイルが漆黒の窓にシルエットとして浮かび上がる


ユノがソファから半身を起こすと
チャンミンがビクッとして、立ち止まった


「ユノ?そこにいるの?」

「ああ」

ユノの低い声を聞くと
強張ったチャンミンの顔は一気に破顔して

可愛い笑顔がふぁーっと広がった

「びっくりしたぁ」

チャンミンはスタスタとユノのソファに近づいてきた

誰もいないことは確認済みだった


遠慮なく、チャンミンはソファに倒れ込み
背中からユノの腰に抱きついた


遅かったな、なんてそんな言葉は言わなかった
チャンミンがこの時間を狙って来た理由はユノがよくわかっている

「コート脱がないとシワになるよ」

「カシミヤ100パーセント!」

チャンミンが子供のようにふざけている

「だから掛けておきなよ、ハンガーあるから」

「いいのいいの」

チャンミンは今度はユノの背中にしがみついた


「元気にしてたのか?」

ユノの声がその厚い胸を通して
チャンミンの耳に優しく響く

「ん…」

「ずっと…こもってたの?」

「うん…」

チャンミンはユノの腰にもう一度しっかりと手をまわした


「今夜はたくさん来た?」

「ああ」

「よかったね
またみんなの前でダンスしたの?」

「したさ」

「そう」


しばし、沈黙が流れた


ユノに後ろから抱きついているチャンミンの瞳は
漆黒の窓ガラスを見つめていた

大きなソファの上で、甘える自分と
それを好きなようにさせているユノが

まるでお伽話の彫刻のように映る


ユノがぽつりと話しはじめた


「みんな心配してた…お前のこと」

「……」

「こんなことになって…大丈夫なのかって」

「大丈夫って、それは僕たちの関係?
それとも僕の気持ち?」

「あと、俺の気持ちも」

「全部だね」

「ああ」

「みんな知ってるの?
本当のこと」

「半分半分ってとこかな」

「ふぅん、じゃやっぱりこの時間に来てよかった」

「そうだね」


「はぁ……」

チャンミンは大袈裟にため息をついて
後ろからユノの肩に顎を乗せた

そして、ユノの耳元で甘くささやく


「おめでとう、ユノ」

「ん」

「35歳?」

「そうだよ」

「ますますいい男になるね」

「お前もね」

「僕なんか」

「彼女ができたら、色気がでててきたなんて
言われてたぞ」

ぷっ

と、チャンミンは吹き出した


「へぇ」

ユノもフフッと笑った


ユノは自分が発した言葉が
チャンミンの傷を刺激することのないように
気を使った

だから、わざと直球を投げてやった
その方がチャンミンが本音を出しやすい


案の定


しん…と静かになった


「ユノ…」

「ん」

「ごめん、ほんとうに」

「なんで謝るの…」

ユノは自分の腰に回ったチャンミンの手を優しく撫でた

「だって…」


*********


それは

2ヶ月前の夜のことだった


事務所のスタッフの送別会で
珍しくチャンミンが酔ってしまった

体調も良くなかったのだと思う

後輩たちも、チャンミンを置いて帰るわけにはいかず
なんとなくユノに助けを求めるような雰囲気になった

「いつも顔色がまったく変わらないヒョンが」

「体調が良くないんだと思うよ」


仕方なくユノが家に連れて帰ることになった

タクシーを呼んでもらい
ユノが抱えるようにしてチャンミンをタクシーに引きずりこんだ

みんなに見送られて、笑顔で手を振るユノに
いつもの注意力が抜けていた

いくつかのシャッター音
タクシーと同時に発車するエンジンの音

過激なはずのない自分たちのファン

けれどその送別会の影でシャッターの音をさせていたのは
ファンではなく、ゴシップ雑誌に関わる者だった


タクシーの中で
チャンミンは酔ってユノに甘えていた

なんどもキスをせがみ
自分からユノの頭を抱えて口づけたりしていた。

ユノはある程度、チャンミンの好きにさせながら
タクシーに自分のマンションの位置を伝えていた

そんな様子が後ろのリアウィンドウ越しに撮られていた

さすが、プロ

ぼやけた画像の中でも、誰がみてもユノとチャンミンのシルエットだ


会議室に呼ばれた2人の前に
何枚かの写真が並べられた

チャンミンは絶句した

ユノはその写真を一瞥すると
まっすぐに管理者を見つめて、二度と写真を見ることはなかった

明らかに機嫌の悪い管理者が
その重い口を静かに開いた

「どう説明する」

「………」

「チャンミンが自分の額でユノの熱を測っていたとか?」

管理者は自分で言った言葉に自分で苦笑した


「誰がみても、チャンミンがユノの頭を抱えてキスしてる、としか…見えないと思う」

「……」

「敵ながらやるよな、上手く撮ってる」


「…すみません」

チャンミンがぽつりと言って頭を下げた

管理者はユノの顔をみた

「ユノヤ、お前はあれか?
また、自分たちは悪いことしてないとか…」

「俺の意思はかわりません」

「それがまわりをどれだけ混乱させるか
わかってはいるんだよな」

「……」


何も言えなくなっている2人に

管理者はもう一度ため息をつくと

机の上の写真をまとめて袋に入れた


「先手を打った」

ユノとチャンミンが顔を上げた


「先手というと?」

ユノが訝しげな表情をしている


「こんな写真が出回る前に
衝撃弾をブチ込むさ」

「………」

「この写真が出回ったって
きっと何かの偶然にこういう風に撮れたのだろうって
そう思わせるような衝撃弾だ」



チャンミンがユノにキスをせがむ写真は
チャンミンの「公開恋愛」という衝撃弾に色あせていく


雑誌記者たちはため息をついて
その写真のデータをすべて捨てた

あの時にはっきりと目撃した
お互いを貪り合うような2人の動きを
もっとカメラに収められたらよかったのに。。

雑誌記者は苛立ちのため息を、もう一度吐いた


*********



チャンミンはユノにもたれて
ぼーっと窓の外の夜景を見ていた


ユノはそんなチャンミンを自分の胸に抱き込んでいる


「動画ならねぇ、説得力あったものを
パパラッチも悔しいだろうね」

ユノは茶化してそんな風に言った


「ユノにも迷惑かけて…」

「俺?俺はなにも…お前のファンほど迷惑かけられてないよ」

「………」

それを言われると…チャンミンはつらかった

苦しい時も嬉しい時も

ファンというものは本当にありがたい存在で

どれだけ自分の力になってくれたかしれない


ステージでユノと2人で感じるファンの手応え

何にも替えがたいあの光


いつしか愛し合うようになった僕たちを
その光が更に輝かせる


「ユノ…本当にこれでよかったのかな」

「なにが」

「もしかしたら」

「………」

「もしかしたら、ファンも…僕の愛する人が誰だかわかったら、祝福してくれるかもなんて…甘いかな」

「スポンサーもファンもアジアの中ではまだ
そういうのを受け入れられないこともあるから」

「ん…」

「本当のことを言えないのは
仕方ないさ」

「うん…」

チャンミンはユノの鎖骨あたりを唇で探し当て
そこにキスをした


「もう一度、ユノと一緒に住みたいな」

甘く可愛い声


ユノは優しく微笑んで
自分の胸に押し付けられているフワフワの髪を撫でた

「彼女を作ろうと思って、引っ越したのにな
結局このありさまだ」

ユノは笑った

チャンミンは起き上がって
ユノを可愛く睨んだ

「当たり前です
彼女を作って僕から逃げようなんて
甘いんですよ、ユノは」

「アハハハ」

ユノの独特の笑い声に
チャンミンは可笑しさを禁じ得ない

「だってさ、あんなただれた関係で」

「いいのに、別に
僕はちゃんと跡をつける場所だって仕事に影響ないように
してましたよ」

「そうなの?」

「そうですよ
それなのに引っ越したいなんて言うから」

「………お前を好きになりすぎたんだよ、俺」

チャンミンは少し得意そうな顔をした

「いいんですよ、それで」


*********


あの頃、このままではマズいと思っていたユノ

ひょんなことから、そういう関係になってしまった2人

けれど、元々あった強い絆がそんな関係に拍車をかけた

知らない間に、ユノはチャンミンのことになると
狂いそうに心が乱されるようになって

自分でも、心がコントロールできないようになってしまった

それが仕事に影響しはじめた


ふとした撮影の合間

自分を制することができるチャンミンと違って
ユノはどうしても行動に思いが出てしまう

チャンミンの髪を触り
その頬を撫でる

オフショットを撮ろうとするカメラマンが
何度となくレンズを下ろす

ここは撮ってはいけないシーンだと

そんな風に気を使わせていた

たまにユノに触れられた後の
チャンミンの恥ずかしそうな姿が、オフショットに収められているのはカメラマンの好意だろうか

ある時、カメラに向かうチャンミンのブラウスを
必要以上に手直しする男のスタイリストから
ユノは目が離せなくなった

明らかに、チャンミンに魅入られているスタイリスト

ユノは嫉妬と怒りに狂う自分の気持ちを
どうにか抑え込もうとして

けれど、そんな心模様ははっきりと写真に現れてしまっていた

まわりは特に気にしなかった

ユノの獰猛で挑戦的な表情がセクシーだと話題になった

けれど、そういうコンセプトではない仕事だった

ユノはそれをよくわかっていた


2人で築き上げてきたこの名前は
なんとしても守り、輝かせて、未来へと繋げたい

自分のプロ意識の無さを反省し
有り余るチャンミンへの思いを少し冷まさないといけない

そう思ったユノは、2人で住むことを解消するよう
事務所とチャンミンに伝えた

チャンミンはそんなユノの気持ちがわかっていたから
寂しそうな中にも、理解を示してくれた


けれど、ユノがチャンミンへの思いを落ち着かせるために彼女を作ろうとまでしていることを知って

チャンミンは戸惑った

ユノは考えすぎるところがあるのは知っている
そして考えすぎて焦って、突拍子もないことをすることもよくわかっている

ユノはドがつくほど真面目なのだ

けれど

やたら夜出かけては女性と飲み歩くユノの姿に耐えられず
チャンミンはすべてを終わりにしようと決心した

ユノの彼女になりたい女性は山のようにいる
きっと自分にとって代わる女性がすぐに現れる

ユノから別れを告げられるのは耐えられない
そんな風に思うのもチャンミンらしかった

チャンミンから別れを告げられたユノは

クールにふるまってはみたものの
結局のところ、最後は泣いてしまった

もう、チャンミンが驚くほどユノは泣いて
床に膝から崩れ落ち、頭を抱えてユノは泣いた

そんなユノを見ていたチャンミンは
何か大きな喜びと幸せに包まれて、苦笑した

何人もの女たちが、自分がユノと付き合うことになりそうだと、チャンミンにマウントしてきていた。

その度にひどく落ち込んでいたけれど

その女たちの誰一人として
ユノの彼女になることはなかった

ユノは結局のところ、チャンミンへの思いを断ち切れなかったのだ

それに気づいたチャンミンは
大泣きするユノを見て、幸せそうに微笑んだ

そして、ユノを助け起こすと
ギュッとその大きな身体を抱きしめた

「なにやってるんですか…ほんとうにあなたってひとは」



*********




「あの時、ユノはすごく泣いたね」

「あーもう、そのことは言うなよ」

ユノはチャンミンの髪をクシャクシャとかき乱した

「だって嬉しかった」

チャンミンはソファに仰向けになって
ユノに膝枕をしてもらう格好になった

チャンミンの大きな可愛い瞳が
ユノを見上げる

ユノは愛おしそうな表情で
チャンミンを見守った


「俺さ…」

「ん」

「子供だったんだよ」

「だった?今もでしょ?」

「なんだよ、それ」

ユノは鼻にシワを寄せて笑った

「お前が誰かにとられるのが怖くて辛くて
だったらいっそのこと、もう離れたほうがいいって
そんな風に思ったんだ」

「ほんとに別れてみたら、悲しかった?」

「だから、めちゃくちゃ泣いただろうが」

チャンミンが嬉しそうに笑った

「なぁ、チャンミン」

「ん?」

「こっそりさ」

「こっそり?」

「また一緒に暮らそうか」

チャンミンがユノの膝で体をくねらせた

恥ずかしそうに満面の笑みで


「こんなメジャーになって
一緒に暮らすアイドルなんていないよ、ユノ」

「うん、まぁ、そうだな」


「でも、僕は一緒に暮らしたい」

チャンミンの瞳は真剣だった

「だよな、一緒に暮らしたいよな」

「うん」


チャンミンは、半身を起こして
ユノの首に緩やかに、その長い腕を巻き付けた

そして、ゆっくりとユノの端正な顔立ちを眺めると
優しくキスをした

何度も角度を変えてキスをするうちに
やがて、ユノの大きな手がチャンミンの腰を抱えるように
伸ばされる

いつもそうだった

最初は甘えるようにチャンミンがユノにキスをする
じゃれついてくる子猫をあやすようにしているユノだったけれど

次第にユノの方がチャンミンのキスに夢中になる

ユノの切れ長の瞳が薄らと開かれ
チャンミンを見つめる黒い瞳が妖艶な光を放つ

やたらと角度を変えようとするチャンミンの頬を
ユノはその大きな手で固定してしまう

チャンミンの唇を丹念に味わい
やがてその唇はチャンミンのこめかみへと移動する

うっとりと夢見るようなチャンミンは
勝ち誇ったように微笑む

クールに振る舞いたいユノを
少しずつ陥落させて、やがて自分に夢中にさせる

それがチャンミンのやり方だ


いつも…2人の矢面に立ち
何かあるとチャンミンを守ろうとするユノ

強くいなければと気負うユノのその弱さを
一番知っているのは自分だと

チャンミンは自負している

だからこそ

その鎧を少しずつ剥がしてやって
その突っ張る気持ちを優しくほぐして
ユノが心から裸になれるように
その努力をチャンミンは惜しまない

そんな自分達を
今回はチャンミンが守ろうとした

それがまたユノの心を疲弊させてしまったのだけれど


2人の息遣いが荒く激しくなってくる

これ以上進むと、途中で止めることが難しい

大きく息を吐いて、チャンミンが一旦ユノを制した

「ねぇ」

唇を人差し指で押さえられたユノは
少しムッとした表情になった

「なに…」


チャンミンはユノの濡れた唇を優しくなぞった

「この部屋って何時まで借りてるの…」

うっとりしたチャンミンの瞳に
ユノが破顔して微笑む

「明日の朝まで」

「そう?」

チャンミンがふんわりと笑った

さらに強く抱き合う2人の姿が
煌く夜景に重なるようにガラスに映る


宴のあと

優しい夜が更けていく


漆黒の空を映すガラスには
2つの影がひとつになっていく様が描かれていく









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おひさしぶりです、百海です。
またリアルホミンの読み切りを描いてみました

ユノさんの誕生日の翌日に描いたのですが
書き直しを繰り返して、本日のアップとなってしまいました。

内容的には…
百海さん、そうやって折り合いつけたのね?
と言われそうな感じですがw

妄想をそのままに描いてみました

また、しばらくしたら新しいお話がはじまりますので
アップしましたら遊びにきてくださいね

みなさま、お互いにマスクと手洗いしっかりと

この世の果て 完



チャンミンは全身が映る鏡で
自分の服装をチェックした

かつて、ユノの前でよく着ていた服を選んだ

白いコットンのパンツに紺色のセーター
ベージュのダウンジャケット

この組み合わせはユノと少しカジュアルに出かける時に
よくしていたスタイルだ


思い出してくれるだろうか


自分を愛してくれたことを思い出すだろうか

ユノを失ってからその面影を消すために
ユノの持ち物はすべて処分してもらった

けれどこの1週間かけて、部屋を整えた

リネン類もいいものに替えて
ユノのサイズのスーツとシャツ、靴をいくつか揃えた

カーテンも明るい色に替えて
ユノの記憶が戻り次第、すぐに一緒に住めるように整えた



緊張しながらも
チャンミンは車を走らせ、ユアンが住む
そして、自分が買収してリゾートにしようとしている
海辺へと向かった

ここで少しユアンと話をしたら
その後に自分の家にユアンを連れて行こう

自分が育った家を見たら
記憶が甦る可能性もある

医師に問い合わせたところによると
記憶障害はある日突然にすべてを思い出すことがあるという

チャンミンは期待した

ユアンに指示された駐車場に車を停めると
チャンミンはスマホで連絡をとった


ドキドキした


すぐにユアンが出た


「今どこですか?」

その声に既に涙が出そうだ

「駐車場に着きました」

「目の前に、定食屋が見えませんか」


チャンミンの目の前に
海産物を食べさせる古びた食堂があった

「その中に入って来てください」

「はい」


やたらと重いガラス戸を押し開けて中に入ると

外見よりは清潔感のある店内だった


「いらっしゃい」

ユアンが頭にタオルを巻いた状態で
ニッコリと微笑んでいる

日焼けした顔に白い歯が眩しい


グレーのパーカにジーンズ
ベージュのツイル素材のエプロン


チャンミンを出迎えたのは
ユアンだけではなかった

そこには白い髭をたくわえた老人と
ユアンよりいくつか年上の男性もいた

「いらっしゃい」

ユアンが中から出てきて、チャンミンの真ん前に立った
そして、小さな声で言った

「みんな、社長だって知らないから大丈夫」

「あ…」

「名前はなんて言うんだっけ?」

「チャンミン…シム・チャンミンです」

「チャンミンって呼ぶけどいい?」

「は、はい…」


ユアンに名前を呼ばれて、胸が苦しくなった

チャンミンはその背中に抱きついてしまいたい衝動にかられた

「じいちゃん、兄さん、これチャンミン。
俺の友達」

「そうか、いつもユアンが世話になってます」

「あ、こちらこそ」

チャンミンは頭を下げた

奥のテーブルにはユアンの友達らしき若い男が何人かいて、ゲラゲラと笑いながら話をしている

なんとも明るい雰囲気だ


「座って、昼飯まだだろ?
残り物だけど、海鮮鍋作ってやるから」

「いいんですか?」

「後で海辺を案内するから
まずは腹ごしらえ」

そう言って、さわやかにユアンは笑った

ご馳走になった海鮮鍋はとても美味しくて
チャンミンは何杯もおかわりをしてしまった

「あんた、細いのによく食べるね
作ってるこっちも嬉しくなるよ」

その食べっぷりに
ユアンの家族も嬉しそうだった

「ほんとに美味しかったです
こんなに美味しい海鮮鍋はたべたことがない」

「それはよかった」

「いつでも、食べに来てね」

「あ、はい…」

ユアンがエプロンを取って
チャンミンの元に来た


「そろそろ行こうか」

「はい」

「ちょっと犬も一緒にいい?」

「犬?」

「散歩に連れて行かないといけないんだ
犬は大丈夫?」

「あ、はい…」

ユアンは奥の中庭から、大きなゴールデンレトリバーを
連れ出してきた

「テグっていうんだよ、名前の通り
大邱で生まれたから」

「そうなんですか」

「カンタンに名前つけられちゃってさ」

ユアンは可笑しそうに笑う

テグは、散歩に連れていってもらえる予感から大はしゃぎで、狂ったように尻尾をふってユアンにまとわりついている

ユアンがリードをしっかり握ってチャンミンに微笑む

「こっちから行こう」

海辺へ渡るための横断歩道を渡り
砂浜へと続く石段を降りる

テグをつれて降りていくユアンについて
チャンミンも石段を降りた

「チャンミン」

「……はい」

そうやって名前を呼ばれると
心がつらい…

「ここが、チャンミンたちがリゾートにしようとしてる
砂浜だ」

「……」


遠くに岬が見えて、その端から蛇行しながら砂浜が続いている

美しい曲線

調査班から見せてもらった映像より
素晴らしい砂浜だ


リードを外してもらったテグが解放されて、
砂浜を元気に走り回っている

寄せてくる細波を待っていたかと思えば
叩きつける波から逃げようと走る

時折、ユアンのところに戻っては
甘えたような顔をするのが可愛い

「こいつさ、自分が遊びに夢中になってて
俺がいなくなってしまわないかどうか、確認しにくるんだよ」

「可愛い
あなたの事が大好きなんですね」

テグはユアンの笑顔をペロペロと舐めると
また海へと走っていく


「ここをプライベートビーチにされたら
ウチの定食屋は潰れるし、テグの遊ぶ場所はなくなるし
しかも観光客のゴミで溢れ返る。
それに…漁師たちがもうここで漁ができなくなる」

それは十分にわかっていた

チャンミンは少し俯いた

「ウチだけの事情じゃない
一家でここを離れなければならない家族が出てくる」

金で…解決する案件
それで処理をした記憶がある

「ここを離れる家には、金を払うんだろ?」

「あ…えっと…そうですね」

「一時的に金をもらっても
漁師しかしたことない連中なんだ」

「……」

「ここで生まれ育って
海と共に生きてきて、そんな連中がよそで何かはじめても
上手くいくわけない」

「そうでしょうか
それなりの金額だと思いましたけど」

チラッとユアンがチャンミンを見た

「金さえあれば、誰もが幸せになれると思ったら
それは違うよ、チャンミン」

「わかってます」

「そう?」

チャンミンはユアンを見た

潮風が少し強く吹いている

「生きていくのに、何が大切か
僕は…わかっているつもりです」

「へぇ」

チャンミンは少し拗ねたような顔になった

「あんたも…大変なんだろうね」

ユアンの低い声が優しい
記憶を失ってもユノが優しいのは変わらないんだ

そう思うと、嬉しいような悲しいような
複雑な気持ちになった

「……」

「俺が、開発に反対するのに音頭とったりしてるのは
恩返しなんだ」

「誰への?」

「この村。
記憶を失って山から彷徨い歩いてきた俺を
この村は快く受け入れてくれたんだ」

自分は何もできなかった…

そうチャンミンは思った


「ユアンさんは何が大事なんですか?」

「大事なもの?」

「そう」

「俺さ、船がほしいんだよ」

「漁船?」

「そう、高いんだよ船って」

「……」

「でも、頑張って働いて、自分の船がほしい
みんなみたいに自分の船で漁に出たいんだ」

「……」

「それが、今の俺の夢
生きていくために必要なのは…夢だ
俺はそう思っている」

夢…

ユアンは、潮風を浴びながら
遠くを眩しげに眺めている


綺麗な横顔

口元の小さなホクロ

輝く切れ長の瞳


チャンミンも潮風に吹かれながら
夢を語るユアンの横顔を見つめた

ユアンとユノ

同じ人なのに、まったく正反対の人間に思える
でも、やはりユアンはユノだ

かつて

ユノの口から…「夢」なんて言葉を聞いたことが
あっただろうか

果たして

ユノに…夢なんて…あったのだろうか


わがままで、自分勝手な僕を
ずっと守って愛してくれた

それでもユノは幸せな日々だったと
そう信じている

でも

僕は知っていた


ユノの苦悩を

僕を愛してくれるあの笑顔の裏に
優しいユノだからこその苦悩

犯したくなかった罪

自分を守るために強くなければと決意していたユノ

次々と犯罪を重ねる自分を許して.庇おうとしていたユノ
どれほど苦痛だっただろうか

結局、これ以上チャンミンが罪を重ねないように

ユノの人生を…その命をかけて

すべてを終わらせようとしてくれた

そんなあなたの夢はなんだったのだろうか


「お前は俺の命だ」

そう言って微笑んで
最期のキスをしてくれたあなたに

夢はあった?



ユアンがテグと遊び始めた

2人でバシャバシャと波打ち際で
ジャレ合っている

明るく笑うユアンの声と
テグの吠える声が青空に響き渡る

ユアンは眩しい

ユノ、あなたは、やはりとても綺麗だ


もし


もし、今ここで僕がユノを目覚めさせたらどうなる

すべて話してみようか
思い出すかどうかは別にしても

ユアンがユノに戻ったら

きっと、僕のところに戻って来てくれるだろう
ひとりにしてごめんと、申し訳なさそうに
謝ってくれるだろう


チャンミンはギュッと握り拳を握った

言おうか…

あなたの過去を知ってると

言ってみようか…



チャンミンの喉のすぐのところまで
そんな言葉が出そうになった


けれど

ユノはまたひとつ苦悩を重ねるのだ

僕のすべてを終わらせようとした事実

僕はユノに感謝しかないけれど

あのとき命を失わずによかった
生きていたからよかった、なんて
ユノはそんな風に思わない

きっと、苦しむ

そして、漁船を買うなどという夢を
あっさりと捨てるだろう


ユノ

僕は…いつまでも

あなたにそんな風に眩しく笑っていてほしい

もうあなたから、謝られたりしたくない


今は…そう思える


あなたの切なく苦しむ姿は


もう…見たくない


ユアンが息を荒げて戻ってきた


「もう、こいつさ、すごいんだよ
こっちがヘトヘトだ」

ユアンは岩の上、チャンミンの隣に腰掛けた

頭のタオルをとって、顔を拭く


「ユアンさん」

「ん?」

チャンミンはユアンに顔を向けてニッコリと微笑んだ

「リゾート開発の話は
一旦白紙に戻そうと思っています」

「え…ほんと?」

「わかりません、僕1人では決められない部分もあるので
ただ、ユアンさんの悪いようにはしないつもりです」

「チャンミン…」

「あの海鮮鍋がもう食べられなくなるのは
喜ばしいことではないです」

「なんだよー」

ユアンは笑った

「そんな簡単に決められないだろ」

「でも、僕は社長なので」

そう言って、チャンミンはいたずらっぽく
笑ってみせた


ユアンはチャンミンの笑顔を目を細めてながめた

「俺さ」

「はい」

「記憶まったくないって言ったけど」

「……はい」

「おぼろげだけど…弟がいたと思うんだよ」

「………」


チャンミンが真剣な顔でユアンを見つめた

「よくわからないけど
とにかく可愛いと思った気持ちと
小さくて柔らかい手の感触だけ、覚えてる」

「……」


「実際わかんない、俺の捜索願も出てないみたいで
本当に家族や弟がいたかどうかわからないけど」


「でも、弟を可愛いと思った気持ちは
覚えてるんですね…」

「ああ、覚えてるんだよ」


ユノ


僕はもうそれで充分


あなたがそれだけ覚えててくれて

僕は本当に幸せだよ



「僕はそろそろ帰ります」

「え?もう?」

「はい」

テグがキョトンとチャンミンを見つめる

チャンミンはテグの頭を撫でた


ユノをよろしくね

君が僕の代わりに

ユノの側にずっといてあげて


チャンミンは立ち上がって
大きく伸びをした


ユアンも立ち上がって
少し困惑した顔でチャンミンを見た


「また、来るといいよ
海鮮鍋食わしてやるからさ」

チャンミンは満面の笑で
ユアンを見た

「ありがとうございます
でも…」

「……」

「僕はもうここに来ることはないです」


そう言って微笑みながら
波を見つめた


「ユアンさん」

「ん?」

「ひとつだけ、いいですか」

「うん」


チャンミンはユアンに向き直った


「もし、いつの日か
あなたが僕に会いたくなる日が来たとしたら」

「……」


「僕はあなたに感謝の気持ちしかない」


「……」


「今日、僕がそう言ったことを
どうか思い出してください」

「…感謝」


「そうです
僕は…あなたに感謝の気持ちしか…ないんです」

「よくわからないけど、わかった」


フフっとチャンミンは笑った


さようなら

幸せに


そしてチャンミンは


1人海辺から離れた


駐車場に停めた車に乗ろうと振り向くと
ユアンとテグが道路の向こうからチャンミンを見つめている

「チャンミン!」

ユアンが叫ぶ

「もう来ないとかさ!そんなこと言うな!」


笑顔のチャンミンの頬に
涙が流れ落ちる


ここなら

ここなら泣いていい

ここならあなたから
僕の涙は見えない


さようなら

僕の大好きなヒョン


いつか必ず夢を叶えてね


チャンミンは後手に手を振りながら
運転席に乗り込んだ


そして、チャンミンはユアンとテグに見送られながら
海辺を後にした


僕らがいつも言っていた

「この世の果てまで一緒だ」


この世の果ては地獄だと思っていた


けれどユノ

実際に来てみたらね

そこにあったのは地獄ではなく


あなたの夢と

そして、あなたの幸せを願う僕がいたよ





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こんばんは百海です

長いお話を最後まで読んでいただき
本当にありがとうございました

まずは、たくさんのコメントや拍手をいただいていたのに
お返事をせずに本当に申し訳ありませんでした。

コメントはひとつひとつ楽しみに読ませていただいています
本当にありがとうございました。


前にもお話したのですが
あの「百夜行」の雰囲気が好きで書き始めたお話です。


お互いがお互いの太陽だった


ユノにとってはチャンミンが

チャンミンにとってはユノが

そしてドンホにとってはチャンミンが


それぞれが雪穂であり、亮司でした


本当は、海辺にいくまでに3話くらいあったのですが

最後がぼやけそうで、1話にまとめました

はじめての終わり方で
なんども書き直したのですがいかがでしたでしょうか。

終わりのパターンも4つくらいありました

ユノがチャンミンを思い出す
というのもありました

チャンミンが最後までサイコパスな雰囲気で
というのもありましたw

でも

この終わり方がなぜかしっくりきた感じです。


また、お話を描くと思います
今度はちょっと可愛いお話のつもりです

またよろしければ
遊びにきてくださいね

私が楽しんで書いたお話が
みなさんのちょっとした息抜きになってもらえたら
こんなに嬉しいことはありません

本当にありがとうございました


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